2012年5月30日放送

県内では唯一 新生児蘇生研修

遠野市新生児蘇生法「専門」コース講習会が先月(5月25日)、遠野健康福祉の里で開かれました。これは、最先端の事業を行う遠野市ということで県内では唯一開かれる講習会です。市では今年度、岩手県からの委託事業として出生前後の緊急対応などのスキルアップを図る新生児蘇生法「専門」コース講習会、助産師のための超音波操作研修、そして、集産期医療情報システム「いーはとーぶ」の操作研修の3つが県内で唯一行われます。市によりますと、公設公営の助産施設「ねっと・ゆりかご」の開設をはじめ、最先端の事業を行っているということから県内では唯一遠野で講習会が開催されるということです。この日の講習会には、県内の救急隊員や助産師などおよそ10人が受講し、新生児の緊急時に対するスキルアップについて学んでいました。また、遠野の救急隊員も市民の安心・安全を守ろうとレベルアップに努めています。現在の遠野の状況は、分娩する施設が無く、緊急時の搬送で医療機関までの距離と時間がかかればかかるほど妊婦の負担が増えます。その負担を少しでも軽くできるようにと遠野市消防本部の救急隊員は全員新生児蘇生法「専門」コースを修了しています。そのため、搬送中、救急車内で赤ちゃんが生まれても赤ちゃんの保温など適切な処置ができるスキルが高く、救命率の向上にもつながります。市内では、毎年のように緊急時の妊婦に係る救急出場があります。救急隊員は、いざというときに備え時間をみては様々な訓練を行い、また搬送時には遠野の助産師に同乗してもらい連携しながら対応にあたっています。

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