2012年5月29日放送

鍋城大学開講式

遠野地区に住む60歳以上の町民を対象とした学びの場鍋城大学の今年度の活動が先週金曜日(25日)にはじまり、開講式が行われました。鍋城大学は賢く、楽しく、生き生きとした生活を合言葉に知識の習得や趣味や交流の充実を図る60歳以上の人の教室です。今年の受講生は去年より5人少ない122人で、その内、この日は、およそ70人の男女が出席して開講式が行われました。開講式では学長を務める遠野地区センターの白岩克己所長が、「脳を活性化させ生き生きとした人生を送りましょう」とあいさつし、今年度はじめての教室が開かれました。教室は県文化財愛護協会顧問で県立博物館の金野靜一元館長を講師に招き「平泉と遠野」をテーマに学びました。金野元館長は平泉と遠野のかかわりは、今からおよそ820年前の、「源頼朝が藤原氏を滅ぼした奥州征伐に遡る」として、「働きが認められた阿曽沼氏に遠野の地が与えられた」と解説しました。出席した受講生たちは時折、ユーモアを交えて歴史を紐解く金野元館長の話に熱心に聞き言っている様子でした。鍋城大学は来年2月までに合わせて10回の教室が予定されていて、文化や歴史、現在の社会情勢など様々な分野について学ぶほか、音楽の鑑賞会や趣味の会の発表会なども行われることになっています。

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