2012年5月17日放送

放射性物質除染など農家説明会

放射性物質の除染作業などについて説明する農家説明会が、昨夜(16日水曜日)市内3会場で開かれました。これは4月1日に改正された食品の暫定規制値の引き下げに伴い、牧草の暫定許容値も一律100ベクレル以下に改正されたことから、畜産農家や酪農家を対象に今後の対応などについて説明しようとするものです。昨夜は小友、附馬牛、上郷の3地区を対象に説明会が開かれ、合わせて164戸の農家が出席しました。このうち畜産農家が市内で最も多い附馬牛町では地区センターに75戸の農家が詰めかけ関心の高さが伺えました。説明会は市や県、それにJAの担当者が出席して行われ、牧草地の除染についての考え方や流れ、市外の公共牧場への預託や排せつ物の受け入れなどについて説明されました。説明に対し出席した農家からは、牧草地の一番草の処理を早急に望む声が多く聞かれたほか、代替牧草の供給がいつまで行われるのかなど心配する声も聞かれました。また、除染作業を農家が行う場合の作業単価が見合ってないとする意見や、間もなく実施される公共牧場の作業順位について、寺沢牧野の除染より預託頭数が多い荒川牧野から実施するのが効率的ではないかなどとする意見も出されました。これらの意見について市や県は、除染作業の単価については、県農業公社が決めた金額で、既に作業が始まっている一関地方ではこの単価で行われているとし、除染順位については予算措置上入れ替えは出来ないとする回答がされました。市や県では引き続き説明会を開催することにしていて、きょう17日は綾織、土淵、青笹の各地区センターで、あす18日は畜産振興センター、松崎地区センター、JAいわて花巻宮守支所でそれぞれ開催されます。また、今回会場で回答できなかった質問や意見については、来月予定されている農家説明会の場で改めて答えたいとしています。

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