2012年5月7日放送

原木生シイタケ出荷自粛に係る説明会

遠野で生産された原木生シイタケが出荷自粛の対象になったことを受けてきょう(7日)、生産者を集めて説明会が開かれました。きょうの説明会には、およそ20人の生産者が出席し出荷自粛に至った経緯や今後の対応について説明を受けました。今回の出荷自粛は、遠野の露地栽培の原木生シイタケから国の基準1キロあたり100ベクレルを超える110〜150ベクレルの放射性セシウムが検出されたことを受けて行われるものです。きょうの説明会では東京電力から出荷自粛や風評被害のほか、シイタケ原木の賠償内容についても示されました。それによりますと基準値を超えたシイタケ原木の賠償については、生産が見込まれていた利益相当額や検査費用、それに廃棄費用なども補償の対象となっています。出席者からは、「賠償額の支払い時期」や「安全な原木の確保」を心配する声のほか「新規参入のため、補償を求めるにも過去の実績との比較ができない」という声が出ました。さらには「出荷の自粛や制限は生産者にとっては死活問題、スピード感をもって対応してほしい」との要望もあがっていました。県では、基準値を下回った農家から規制を解除できるよう国と協議中で、方針は決まっていないものの市内の生産者へ生産は継続するよう求めています。

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