2012年4月26日放送

放射性物質による畜産物被害対策連絡会

放射性物質の影響で市内の畜産農家や酪農家が受ける不安の解消に向けて、遠野市は放射性物質による畜産物被害対策連絡会の今年度2回目の会合をきのう(25日水曜日)開催し、来月予定される農家説明会の内容項目について方針をまとめました。きのうは遠野市や県の農林振興センター、それにJAなど合わせて10の関係機関が出席しました。連絡会では農家説明会で案内される素案が示され、一つひとつ項目を確認しながら合わせて15の項目について方針をまとめました。それによりますと除染については市内の牧草地の全体にあたるおよそ4880haが対象となり、作業では、ブラウ耕と呼ばれる方法などが用いられるとしています。牧草についてはJAが今年10月ころまで代替牧草を供給する計画であることや、畦畔などの草については餌として使うことは自粛することなどが示されています。連絡会ではこれらの内容について、来月の16、17、18の3日間かけて畜産農家や酪農家およそ600戸を対象に説明することにしています。会場は各地区センターを予定していて開催時間は午後7時からとしています。市内で飼われている牛の数は繁殖用の和牛と乳牛合わせておよそ1000頭で、その内、出荷できずに廃用される牛はこれまでのところ50頭程度見込まれています。連絡会では説明会を通して正確な情報を提供するとともにしっかりとした除染対策で農家の不安の解消と風評被害の防止に努めたいとしています。

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