2012年4月5日放送

文化的景観協定調印式

『遠野物語』の話者佐々木喜善の生家やダンノハナ、デンデラ野などの農村景観を残している土淵町山口集落が遠野市と景観保全の協定を結びきょう(5日)、協定書の調印式が行われました。土淵町山口集落には佐々木喜善の生家をはじめ『遠野物語』を感じることができる昔ながらの農村景観を今なお、多く残している地域です。この貴重な景観を末永く後世に残そうと遠野市と地域でおよそ1年間にわたって協議を重ねこの度、地域の自主性を尊重したガイドラインを策定しました。そして、ガイドラインに基づいた「遠野市山口集落ながめづくり協定」の調印式がきょう行われ、山口自治会の田尻会長と本田市長が出席してそれぞれ協定書に調印しました。策定したガイドライン「おらほのながめづくりの心得」には自然景観や農地の保全をはじめ住宅敷地内の緑化や建物に適した色使い、歴史や文化資源の保存・活用などの項目が盛り込まれています。調印を交わした本田市長は「この取り組みをスタートとして日本のふるさと遠野にふさわしい景観を末永く残していけるよう今後も取り組んでいきたい」と話し、今後の山口地区での取り組みに期待していました。なお、市では山口集落の景観を守るため国の重要文化的景観の選定を目指していて今年6月に国に申し出る予定ということです。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.