2012年3月5日放送

流しびな

遠野町家のひなまつりを締めくくる「流しびな」の行事が、きょう(5日月曜日)、市民センター前の来内川親水公園で行われました。この「流しびな」は、桃の節句に自分のけがれや災いなどを紙の「ひとがた」に移し、それを水に流して身を清める無病息災を祈る行事です。遠野の昔話には来内川の上流で行われていた流しびなの習わしにまつわるものもあり、遠野商工会の女性部が3年前に復活させたものです。きょうは、はじめに近所の幼稚園の園児たちがひな祭りの歌で華を添えます。このあと、神事が行われ、ひなまつり期間中に訪れた人たちから寄せられた「ひとがた」を清めました。そして、幼稚園や保育園の園児たちが清められた「ひとがた」を川に流します。川岸に並んだ園児たちは、紙の船に載せられた「ひとがた」をそっと川に投げ込んでは、ゆっくり流れていくのを見守りながら関係者と一緒にみんなが無事に過ごせるよう祈っていました。

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