2012年2月14日放送

春よ恋・早く恋・恋 めがね橋フェス

宮守町のmm1でおととい(12日)、地元・宮守を盛り上げようとするイベントが行われました。この日、最初に行われたのが「銀河の森の探検隊」という紙芝居です。この紙芝居は、先月まで遠野テレビの市民キャスターを務めた緑のふるさと協力隊の松永実咲さんと宮守の子どもたちによる手作りの物です。話の内容は、銀河の森の探検隊が銀河の森に行ったとき遊びに来てくれる人が少ないとセミが鳴いていることに気付き、銀河の森にみんなで遊びに行こうという実話を基にしたものです。この日のイベントは、後方支援の最前線にあたる遠野でさらなる絆を強く確かなものにしようと沿岸地域から尺八の大久保正人さんが招かれました。大久保さんは、大槌町役場の前に家がありましたが、去年3月の津波ですべて流されたといいます。それでも多くの人たちの支援を受け、この日、大久保さんは、尺八による和演奏を会場いっぱいに響かせていました。また、この日、偶然mm1を通った人が大久保さんの演奏があることを聞き、楽屋を訪ねて「頑張ってください」とジャンバーなどを贈るという思いがけない応援がありました。このイベントでは、遠野からだけではなく、沿岸の人たちの支えもありました。会場の音響などを担当したのが藤田政司さんと妻・順子さんです。藤田さん夫妻は、釜石の大町でパン屋を経営していましたが、去年3月の震災で被害を受け、店を失いました。現在、夫妻は、釜石高校近くの仮設住宅に住みながら照明の仕事を行っています。この日、夫妻は、音響などを担当し、舞台を支えていました。遠野と沿岸地域の人たちが協力しあいながら行われたこの日のイベントに主催しためがね橋春物語実行委員会は、「寒い中にも関わらず多くの人に来てもらった」「道の駅みやもりは情報発信基地なので、交流の場としてもさらに盛り上げたい」と話していました。

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