2012年2月9日放送

上郷町で市長と語ろう会

災害に強い地域づくりについて先月から開かれている市長と語ろう会は昨夜、上郷地区センターで開かれました。きのうの市長と語ろう会には、上郷町民58人が集まりました。初めに本田市長が震災時にJR釜石線でストップした車両から避難した人への上郷町の支援などに触れ、継続的な支援活動に感謝しました。きのうの懇談では、防災教育に関することから災害時の地域間の協力体制など幅広い意見・提言が寄せられました。上郷町民からは、「災害時に指揮するリーダーが決まっていても、日ごろの訓練がなければ、いざというときに何もできない。災害時の対処法を身につけるためリーダー研修が必要ではないか」これに対し市からは、「今年度、防災担当の地域活動専門員を中心に防災訓練と防災学習を実施した。まもなく、総合防災センターも完成するので、そのような訓練機能も含め、内容を充実させ対応していきたい」と答えていました。また「災害時、介護老人など地域で状況を把握しあう必要があると思う。しかし、個人情報の課題もあり、それも円滑に進まない。対策を願う」と出た意見に対し、市では、「区長と民生委員のみなさんから個人情報の提供依頼を実際に受けている。個人情報をどこまで共有できるかが課題だが、許容の範囲内で対応していきたい」と答えていました。また防災について町民からは、「文化の力は大きいと考える。この遠野の文化の力を生かし、子どもたちに対して、災害の怖さ、防災の考え方などを伝えていくことが大切と考える」という意見が出ました。これに対し市は、「遠野の未来を担う子どもたちへしっかりと遠野の文化を引き継がなければならない。被災地と遠野の子どもたち同士で話し合う場を作るよう依頼している。また4月からは防災教育を全県で実施することになっている」と答えていました。次回の市長と語ろう会は、来週13日月曜日に綾織地区センターで予定されています。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.