2012年2月9日放送

遠野型エコスクール事業商品発表会

机や椅子、それにロッカーやパーテーションといった学校家具を間伐材を使って製作した新商品の発表会がきのう(8日水曜日)あえりあ遠野で開かれました。この学校家具は全国商工会連合会の小規模事業者地域力活用新事業全国展開支援事業を受託した遠野商工会が取り組む「木のぬくもりが子どもを育む遠野型エコスクール事業」として、学校家具の商品化を進めていた木工団地のノッチアート遠野と北上山地家具、それに遠野グルーラムとリンデンバウム遠野が共同で製作したものです。きのうの発表会には、デザインにあたった自動車デザイナーとしても有名な家具デザイナーの藤村敬直さんなど4人が出席して新商品の紹介などが行われました。発表された新商品は、児童が使う机や椅子のほかオープン教室を自由に仕切ることができるパーテーションや教室に置かれるロッカーなどで温かみが感じられる家具となっています。部材に南部アカマツの間伐材を何枚も貼り合わせた幅剥ぎと呼ばれる加工板が使われていることから無垢材を使うより安価で、少数ロットでの生産が可能となっています。学校を取り巻く環境はおととし施行された公共施設木造化促進法によって全国でも木造校舎の建設が進みつつあります。このことから関係者たちは木工団地が持つ技術力の高さを前面に林業や木材加工業の振興に向け販路拡大を目指したいとしています。

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