2012年1月27日放送

小友町で市長と語ろう会

災害に強い地域づくりをテーマに市民からの意見や提言を反映させようと市内9つの地区を回わる市長と語ろう会は、昨夜(26日木曜日)、4番目となる小友町を対象に開かれました。会場の小友地区センターには、地域住民13人が出席して、本田市長や市の幹部職員に対し大震災で行った活動内容や体験を通しての意見や思いなどを伝えました。小友町では、地震発生後ただちにコミュニティーセンターに避難所を開設し、炊き出しや高齢者の避難に対応した地域や、家族や地域のつながりの中で避難をした地域があったことなどが住民から報告されました。これに対し本田市長は「地域の実情は地域が一番把握している。小友町の住民主導によるこうした対応は、今後の自主防災のモデルになる」と話しました。このほか住民からは「在宅で介護している高齢者が多く、ベッドや酸素など、電気を使った器具を使用している家庭もある。こうした家庭への対応も検討してほしい」とする要望や「今回の震災は日中の時間帯であったので地区センターに職員がいたが夜間や休日の場合はどうなるのか、地域に鍵を管理している人はいても事務室に入れなかったり防災資材や機材の活用について分からなかったりしては拠点施設として機能できないと思う」などとする意見が出されました。これらの意見に対して市は、在宅介護世帯については「防災計画では、災害弱者の避難支援として、福祉避難所との連携も検討している。福祉避難所となる施設で、一時的に避難対応するということを考えている」として検討中であることを明らかにしました。夜間や休日に発生した場合の対応については、「今回の震災を踏まえ、夜間や休日の体制や行動について、確認しておく必要があると感じている。現在、地元職員による地区センター特別班の組織化も検討している。また、来年度には地域活動専門員を全町に配置することで進めていて、防災のみならず地域づくりを盛り上げる体制を構築する予定である」などと、市長をはじめ出席した市の幹部職員が回答しました。また、「非常時の運搬に有効なリヤカーや、自動車のバッテリーから家庭用の電源に変換できる市販のコンバーターも役に立つので、地区センターやコミュニティーセンターに配備してはどうか」との提案も寄せられ、市長は「とてもいい提案。ぜひ前向きに進めていきたい」と回答しました。次回の市長と語ろう会は来月7日に松崎町にある総合福祉センターを会場に開かれることになっています。

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