2012年1月17日放送

木質バイオマス利用拡大セミナー

木材を使ったエネルギーの作り方について情報を共有する木質バイオマスの利用促進セミナーがきのう(16日月曜日)、青笹町の木工団地で開催されました。このセミナーは、木質バイオマスの利用拡大の意義やメリットなどについてPRしようと県の県南広域振興局の主催で開催されました。初めに、岩手大学農学部の伊藤幸男助教を講師に招き、講演が行われました。「新たな地域づくりと木質バイオマスの普及」と題した講演で伊藤助教は、岩手県におけるペレットボイラーやチップボイラーの導入などこれまでの10年を動きを紹介しながら次の10年にむけての政策提言などを話していました。このあと、市内の公共施設で使われている木質チップボイラーの視察が行われました。現在市内にある木質チップボイラーは、綾織小学校と青笹町の市森林総合センターの2カ所です。これらは、昨年度、暖房用としてそれぞれ設置されました。燃料となる木質チップは、市内の製材所から供給を受けることになっていて、遠野の林業振興と二酸化炭素の削減に貢献しています。市森林総合センターでは、それまで月に42万円かかっていたボイラー費が、木質チップボイラーを導入してからは、費用を半分近くに節約できているということです。きのうは、県や市の関係者などおよそ20人が出席し、木材を使ったエネルギーについて理解を深めた様子でした。

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