日本を占領したGHQ(連合国軍総司令部)は、民主化をためらう日本政府に改革を急がせた。
1945(昭和20)年、選挙法が改正され、女性にも参政権が認められ、男女平等の普通選挙が実現した。
また、経済の民主化として、これまで日本の経済を支配し、軍国主義を支えてきた財閥が解体された。
労働組合が次々に結成され、農民組合も復活し、各地でさかんに労働運動や農民運動がおこった。
1946年11月、日本国憲法が公布され、1947年から施行されることになった。その内容は、主権が国民にあること、戦争を放棄すること、基本的人権を尊重すること、を大きな特色としていた。これは大戦をへて世界的に高まってきた平和への願いと、日本国内で強まっていた民主主義・平和への願いを実現したものであった。 |