2016年5月6日放送

旧小友中学校 生まれ変わる

旧小友中学校が生まれ変わろうとしています。歴史資料館展示ルームとして準備が進められている様子を取材しました。平成25年3月の閉校時のまま時間が止まっていた旧小友中学校、ついにこの春、仮称「旧小友中学校歴史資料館展示ルーム」開館への整備が完了しました。展示ルームは、校長室を整備して作られました。この場所には、旧校舎時代の写真パネルのほか最後の卒業生と先生が作成したパネル、賞状やトロフィー・ユニフォームなどが展示されています。また、卒業アルバムや写真・記念誌などは、見やすいように年度ごとに整理されています。実は、この展示ルーム、小友で生まれ育った旧小友中学校の卒業生たちや、小友町の地域づくりに積極的に取り組んでいる若者たちによる手作りなんです。卒業生などは、当時を思い出してもらえるような場所にしようと、去年11月頃から整備を進めてきました。このメンバーの一人である菊池泉さんは、小友町の町民が交流できる場を作ろうとさまざまな活動をしている「ゆめまち会」の会長として、旧小友中学校閉校当初から利活用の方法を考えていたといいます。「どうしたら閉校後もここに来ることができるか」「何かできることはないか」という思いから、整備に携わってきました。また、平成10年度の卒業生菊池六津美さんと高成和美さんも積極的に整備を手伝ってきました。二人が座っているショーケースの隣に設置された机とイスは、この展示ルームが「卒業生の人たちが卒業アルバムなどを開きながら思い出を語ることができる場所」になってほしいという、整備に携わってきた人たちの気持ちの現れなのでしょう。卒業生や地域の人が集まって自らの手で作業を進めたこの手作りの展示ルームには、66年間の小友中学校の歩みや思い出、また、見守ってきた地域の人たちの優しさがたくさん詰まっています。なお、この展示ルームの名前は町民を対象に公募された中から現在選定されていて、6月上旬に予定されているお披露目会で名前が発表されるということです。

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