2016年4月8日放送

ふるさと文化の森設定報告

遠野かやぶき保存協会が管理する遠野茅場が先月、文化庁の「ふるさと文化財の森」に設定されたことを受け、今週火曜日(4日)本田市長に報告しました。報告のためとぴあ庁舎を訪れたのは、遠野かやぶき保存協会の照井文雄会長などです。今回、遠野茅場が設定された「ふるさと文化財の森」は、国宝や重要文化財など文化財建造物を保護するため、修理に必要な資材・技能の確保を目的に行われている文化庁の取り組みです。遠野かやぶき保存協会が管理する遠野茅場は、安定して供給できる面積があり、品質が良好ということから、今回、設定されたということです。「ふるさと文化財の森」に設定されているのは、遠野茅場を含めると全国に68カ所あり、必要な資源として挙げられているのは、木材として使用されるヒノキやスギ、屋根材として使用される茅、檜皮などさまざまです。なお、県内では二戸市にある浄法寺漆林や滝沢市にある岩手大学滝沢演習林の赤松なども設定されていて、遠野茅場は県内で6カ所目ということです。報告を受けた本田市長は「茅の生産について持続していけるような仕組み作りを、官民一緒になって考えていきましょう」などと話していました。なお、茅の刈り取りは初冬で、遠野かやぶき保存協会では、まっすぐで良質な茅を育てるために、この時期、野焼きをして去年の茅などを焼き払う作業を行うということです。

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