2016年3月14日放送

東日本大震災5年 後方支援の集い

東日本大震災5年後方支援の集いがおととい(12日・土曜日)、あえりあ遠野で開催されました。この集いは、東日本大震災から5年を迎え、遠野市を拠点に実施した後方支援活動を振り返り、これからの災害対応における自治間の水平連携や官民連携を強固なものにしようと遠野市が開きました。「集いの誓い」では、黙とうの後、これまでの記帳簿や東日本大震災発災に際し、遠野市に送られた支援金の名簿などが奉献されました。続いて、震災当時、遠野市婦人消防協力隊長として後方支援活動を先頭に立って支えた松田富子さんが震災から得た教訓を今後の防災へ活かしていく「誓いのことば」を述べました。この後、後方支援資料館研修感想文コンクールで昨年度、最優秀賞を受賞した附馬牛小学校4年の野村光太郎君が感想文を朗読しました。後方支援の集いには、8年前、遠野市で行われた陸上自衛隊東北方面隊震災対処訓練を統括した宗像久男さんや震災当時、災害派遣活動を指揮した六車昌晃さんも出席し、遠野にエールを送っていました。後方支援の集いでは、ほかに防災基調講演や取組み事例発表も行われました。3年前に市が発刊した遠野市後方支援活動検証記録誌の制作に深く携わったという東京学芸大学の織原義明さんは、想定を超えた遠野市後方支援活動を支えた力などについて講演しました。続いて、官民連携による防災対策の取組みについて事例発表が行われました。この中で、岩手県石油商業協同組合の遠野支部長を務めた佐々木進さんは、ガソリン不足だった震災発生当時、調整や調達に苦労したことを振り返りながら活動を通じて得た教訓などを述べました。会場には、およそ380人の市民などが集まり、改めて後方支援についての理解を深めた様子でした。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.