2016年3月8日放送

LOCAL HACK DAYS遠野で開催

地域の未来を描くイベント「ローカルハックデイズ」が、先月27日(土曜日)から2日間にわたって遠野で開かれた様子を、遠野テレビの山尾彩子記者が取材しました。普段、何気なく思い描いていること、実現できたら面白そうといったアイデアがあったら。ローカルハックデイズでは、遠野市民や市外の人企業などが一緒になって、遠野ならではの魅力を探ろうと遠野未来会議が今回初めて開きました。遠野で2日間にわたって行われたこのイベントには、まちづくりに関心がある人や、地方での暮らしを検討している人、起業するためのヒントを得ようとしている人など、全国からおよそ100人が参加しました。初日は、衣・食・住の分野で活躍している、遠野の企業や団体の現場を視察。住の分野で視察を受け入れたのは、馬と暮らすまち遠野の代表伊勢崎克彦さん。伊勢崎さんは、遠野にある古民家をゲストハウスに改築し、循環型の里山の暮らしが体験できる拠点を作る計画を立てています。遠野の里が、永遠の日本のふるさと遠野であるように、自然を最大限に活かしたいと話していました。2日目、土淵町の遠野みらい創りカレッジを会場に、これから遠野で新しい変化を生み出す企画が発表されました。その内容は、1日目に視察した伊勢崎さんのゲストハウスプロジェクトや、遠野でビールの里をつくる構想のほか、遠野のどぶろくで世界を健康にするプランなど、さまざまです。発表のあとは、それぞれのテーマに沿って意見交換が行われました。参加者たちから、自由な発想が飛び交います。発酵チームでは、どぶろくの初ものが出来る時期に合わせて、毎年3月に「どぶろくヌーボ」をやってみてはという声や、穀町で「こくもつフェスティバル」をやってみてはという声など、面白そうなアイデアが次々に挙げられました。このほか、遠野のどぶろくを広めるために、何を売りにしていくかなどが話し合われ、参加者から出た意見を参考に、ことし4月には進む方向性を決めていきたいとロート製薬の佐藤さんは話していました。ほかのチームでも、新たな変化が生まれました。ビールの里構想では、ビールのつまみ研究所を立ち上げ、ビールのイベントをする時に、美味しいおつまみと一緒に飲んでもらう試みということです。市内から参加した女性も盛り上げてくれそうです。このイベントで活動のきっかけを見つけた人もいました。奥州市から参加したこの女性は、今回のディスカッションがきっかけとなり、高齢化や過疎化が進む土淵町米通り地区をサポートしようと、イベントから1週間後のおととい、さっそく米通り地区を訪問し、交流を始めたということです。ディスカッションを通じて、点と点だった参加者たちの考えを、線で結ぶきっかけを作ったローカルハックデイズ。主催した、遠野未来会議では、地域から日本の未来を盛り上げていく拠点となるような機会を、これからも定期的に企画していきたいとしています。

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