2016年3月3日放送

町家のひなまつり 最終日

先月19日(金曜日)から遠野駅周辺の商店街で開催されてきた遠野町家のひなまつりが、きょう(3日・木曜日)最終日を迎えました。町家のひなまつりは、昔の風習を復活させ、中心市街地に活気を取り戻そうと、遠野商工会女性部などが行ってきました。ひな祭りのきょうは、朝から雪が降り積もる中、遠野の小雛などをみようと県内外から観光客が訪れていました。遠野駅周辺の商店街のお店には、それぞれ特徴の違ったひな人形が飾り付けられていて、訪れた人たちは、お店の人から説明を受けながら、店ごとに違う表情を見せるひな人形を楽しんでいました。また、最終日のきょうは、ひな祭りのもとになったと言われる行事、流しびなが行われました。遠野の流しびなは、紙の人形に自分の体の悪いところをなでて災いを移し、人形を折り紙の舟に乗せて川に流すことで、無病息災を祈るというものです。流しびなの前に、とおの物語の館にある遠野座で神事が行われ、遠野商工会女性部のメンバーや遠野保育園の4歳と5歳の園児36人、観光客などが参加しました。そして、神事の最後には、遠野保育園の園児たちがひなまつりにちなんだ歌を披露しました。神事が終わると、先ほどまでの大雪がぴったりと止んで、晴れ間がのぞく中、観光客が見守る前で、町家のひなまつり期間中に各展示会場で集められたおよそ1000枚の人形が、遠野保育園の園児たちによって流されました。また、遠野商工会女性部の松田部長は「町家のひなまつりを、遠野ならではの形へとさらに充実させていきたい」と、来年への意気込みも話していました。

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