2016年3月1日放送

小友町裸参り

先週(27日)の土曜日、五穀豊穣や無病息災を願う小友町の伝統行事「裸参り」が小友町で行われました。ことしの小友町裸参りには、厄年の人や、小学生と中学生、また、盛岡市など県内から54人が参加しました。市の無形民俗文化財であり遠野遺産にも認定されている小友町の裸参りは、今から350年以上前に厳龍神社の別当を勤めていた修験者が不動講を結び、拝殿を造営した翌年に不動講中で裸参りをしたのが始まりと伝えられています。貴重な伝承行事を観ようという人たちが沿道で見守る中、清めの塩と神社の大鈴を持った厄男を先頭に、腹にサラシ、腰にしめ縄姿の男衆たちは、口に護符をくわえ、灯籠を手に町内を練り歩きました。神社前の通りは、裸参り保存会の皆さんがつくった夢灯りが点り、時折り小雪が舞う中を裸参りの行列は、巌龍神社から大般若供養塔までのおよそ400メートルを3往復し、五穀豊穣や無病息災などを願いました。参加者たちは、沿道からの温かい声援の中、凍てつく寒さに耐えながらそれぞれの願いをかけ練り歩いていました。

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