2016年2月19日放送

遠野町家のひなまつり始まる

遠野駅周辺の商店街をはじめ遠野の町家に伝わる古雛(こびな)などを特別に公開する遠野町家(まちや)のひなまつりがきょう(19日・金曜日)から始まりました。町家のひなまつりは、遠野商工会女性部などが昔の風習を復活させ中心市街地に活気を取り戻そうと行われているもので、今回で17回目となります。ことしの町家のひなまつりには、遠野駅周辺をはじめ50のお店などが参加しています。遠野駅前の観光協会ロビーには、商工会婦人部と、山田町(まち)や大槌町(ちょう)の沿岸被災地の人たちが作った、1000個のみずきびなが飾られています。また、今回のポスターやパンフレットの表紙を飾ったおひな様を公開しているお店には間近で見ようという市民が訪れ、お店の人からひな人形の特徴などを聞いていました。このおひな様は、江戸時代後期から明治初期の頃の古今雛(こきんびな)で、お内裏(だいり)様の顔が白酒(しろざけ)を呑んでほのかに赤くなっているという珍しい人形ということです。お店の人によりますと、このおひな様は、気仙地方の商家から譲り受けたものだそうで、さらにお内裏様とおひな様の衣装が、中国大陸か朝鮮半島の流れをくんだ衣装ではないかと、言い伝えられているということです。きょうから始まった町家のひなまつり、期間中、観光協会では、観光ガイドが会場案内のためにひなまつり会場に常駐します。町家のひなまつりは、来月3月3日・木曜日まで行われ、最終日の3日には流しびなも予定されています。詳しいことについては、遠野商工会までお願いします。

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