2016年2月18日放送

JICA「母子保健福祉行政」について研修

国際協力機構・JICAの「母子保健福祉行政」についての研修で、世界11カ国から集まった研修員たちが、きのう(17日・水曜日)、本田市長を表敬訪問しました。この研修は、母子保健や児童福祉について、都会と地方での格差緩和の切り口から、自国の母と子を取り巻く環境の改善を検討しようと、今月3日から東京を中心に行われています。研修に参加しているのは、タイやカンボジア、東ティモールなど11カ国から、母子保健または児童福祉の企画・運営に関わる中央・地方政府の行政官、同じ分野の医師など15人です。今週、西和賀町で研修を終えたあと研修員たちは、きのう(水曜日)、とぴあ庁舎を訪れました。表敬訪問を受けた本田市長は「課題をお互い共有し合いながら、国を超えて、命を守る取り組みを一緒になって進めていきたい」と話し、研修員たちを激励しました。このあと、健康福祉の里に移り、市の職員が普段、妊娠届けを出しに来た妊婦に渡している、「子育てお助けブック」をもとに、遠野市母子保健事業について紹介しました。市内に産婦人科の医師がいない状況の中で、遠距離通院している妊婦や家族の不安を軽減するためにサポートしている、遠野市助産院「ねっと・ゆりかご」についても紹介され、それぞれの保健施策の違いなどを知り、情報を共有し合いました。また、きのうからきょう(18日・木曜日)にかけて、「ねっと・ゆりかご」でのICTを活用した超音波エコー動画伝送の様子や、「ねっと・ゆりかご」監督医による、新生児蘇生講習会なども見学したということです。研修員たちは、あす(19日・金曜日)の午後、東京へ戻り、研修した内容から、自分の国に適用していくためのまとめに入るということです。

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