2016年2月10日放送

重文千葉家住宅保存活用基本構想を提言

平成26年4月から文化財建築物の分野を中心とした有識者で構成する、重要文化財千葉家住宅保存活用委員会で検討を重ねてきた、保存活用に関する基本構想案がまとまり、きのう(9日・火曜日)、本田市長に提言書と構想案が手渡されました。きのうの重文千葉家保存活用基本構想提言式には、基本構想案をまとめた重文千葉家住宅保存活用委員会の河東義之委員長など5人の委員と、地域で千葉家住宅の活用の検討と実践をしてきた、重文千葉家の活用を考える会の会員などが出席しました。重文千葉家住宅保存活用委員会の河東委員長が「委員会が設立してから2年間、6回の委員会を重ね、遠野の重要な遺産である千葉家住宅が大変貴重な文化遺産であると再認識をした」などとあいさつしました。この後、河東委員長から本田市長に提案書と基本構想案の概要版が手渡されました。今回、示された重文千葉家保存活用基本構想の概要については「『南部曲り家の頂点千葉家が高めるふるさと遠野の文化力』を基本方針に、地域を象徴する文化財建築物である千葉家住宅の魅力を活かすことと。永久的に守るという基本的な考えに立ち、文化によるまちづくりと地域経済の活性化、そして遠野の古くて新しい魅力を創造・発信していく」としています。また、主な事業構想については、基本的な修理や歴史と文化を体感し学ぶ場、さらに馬搬による森林の整備、「遠野茅葺」ブランド確立の場などといった構想が盛り込まれています。提言書と構想案の概要版を受け取った本田市長は、「提出していただいた構想案について、官民一体となってしっかりと後世に残すようなプロジェクトとして必ず形にしていくことをお約束します」と、感謝の言葉を述べました。遠野市では、今回の提言と構想案を受け、今月中に保存活用基本構想を策定し、来年度・平成28年度から2年かけて、整備活用基本計画の策定作業を行うということです。

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