2016年2月5日放送

遠野駅舎の未来を考える会

遠野駅舎の未来を考える会の全体会議がおととい(3日・水曜日)開かれ、今後の進めていく方向性などを確認しました。この考える会は、遠野駅舎の老朽化に伴い、建て替えの方針がJR側から示されたことを受け、駅舎のあるべき姿などについて意見を出し合う場として去年2月に立ち上がり、市内の観光や商店街など70の団体で構成されています。この日は初めに、考える会の河野好宣会長が「去年12月にJR盛岡支社を訪れた際、『遠野駅舎について今後は、より見える形で具体的な提案をさせていただきたい』と申し入れたところ、JR側も了解してくれた」と報告。「これからは、みなさんの知恵を拝借しながら具体的なものへ一歩二歩と進めていきたい」と今後の活動へさらなる協力を求めていました。続いて、事務局から去年10月に開催された遠野市産業まつりでおよそ340人にアンケートを行った結果などが報告された後、出席した考える会のメンバーの意見交換となりました。この中で、JRとの協議の進み具合や方向性について質問が出ました。これに対し事務局からは「今の遠野駅舎の3分の1程度の規模で建て直すということを押し進めるのではなく、どういう風に駅舎を造るか、遠野の状況を考えながら遠野市とゆっくり話をしながら進めたい」と事務局レベルでJRから話があったことが説明されました。また、駅舎の耐震についての質問が出ました。これに対し事務局からは、JR側から現在の駅舎の景観を保ちながらの耐震補強は現実的にかなり困難という調査結果が伝えられたことが報告されました。ただ、これに加え、JR側は、遠野市民や遠野への思いがある人たちの話は十分理解していて、現在と同じような駅舎の造りを考えているというJR側の考えも報告されました。この考える会は、今後も必要に応じて随時、全体会議を開き、情報を共有しながら望ましい駅舎についての協議を重ねていくということです。

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