2016年1月29日放送

緑峰高校校内プロジェクト発表会

緑峰高校で今週火曜日(26日)、今年度の校内プロジェクト発表会が開かれ、生徒たちが1年間にわたって取り組んできた研究の成果を発表しました。この発表会は、生産技術科で学ぶ農業クラブの生徒たちが農産物の栽培、加工、販売などをテーマに研究し、その成果を発表することになっています。この日は、緑峰高校の全校生徒のほか、高校のOB、農業関係者などおよそ200人が参加しました。各研究班の生徒たちは、食農や文化などについて地域の人たちと連携し、1年かけて研究してきた成果や今後の取り組みなどについて発表しました。審査の基準は、10分間の持ち時間で計画的に研究が進められているか、また、持続的・安定的な地域環境や地域創造に配慮した内容になっているか、などとなっています。発表では、生産技術科の2年生が中心となり、遠野のひなまつりに関する研究活動を通して、緑峰オリジナルのつるしびなの製作に取り組んだことや、伝統野菜である「早池峰菜」の付加価値を高めるための新たな加工品の開発に向けた取り組み。また、深刻な被害をもたらしているシカについて、捕獲したシカの角や皮を加工品として有効活用できるルートが確立すれば狩猟を生業とする人が増え、シカの頭数を適正に維持させることにつながるにではないかといったこと。また、遠野の豊富な食材を生かし、高校生シェフとして考えた調理を実践し食材の新たな魅力を発信しようと取り組んだ内容。そして、ホップ和紙による産業振興として、伝承園内に去年12月に遠野ホップ和紙を育てる会と連携して紙すき工房をつくり、あらたな紙すき文化を広めていく取り組みと、漂白の際、化学薬品を使用せず、ススキを使った漂白方法を発見した研究成果が発表されました。審査の結果、「ホップ和紙で街を活性化!!環境に優しい和紙づくりを目指して」をテーマに取り組んだ草花班が最優秀賞を受賞しました。最優秀賞、優良賞はご覧の通りです。なお、ことし7月に開かれる岩手県学校農業クラブ連盟大会には、入賞したご覧の4つの研究班が出場する予定となっています。

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