2016年1月27日放送

遠野市訪問診療30周年記念講演会

昭和60年から始まった遠野市要援護高齢者等訪問診療が今年度で30周年を迎え、きのう(26日・火曜日)、あえりあ遠野で記念講演会が開かれました。市要援護高齢者等訪問診療では、医療機関での受診が困難な65歳以上の寝たきりの人を対象に、家庭を訪問して診察や検査および介護指導などを実施しています。きのうの30周年記念講演会には、訪問診療に携わった市の関係者や県立遠野病院の関係者などおよそ160人が出席し、県立遠野病院の理事を務める貴田岡博史先生の話に耳を傾けました。遠野市と県立遠野病院、市社会福祉協議会などが連携し進められてきた訪問診療、貴田岡先生は「遠野の在宅ケア30年の奇跡」と題し、30年を振り返りました。この話にあったレントゲンについて、平成10年には、在宅でのレントゲン撮影が全国に普及されています。在宅の人にとって病院に行けば、およそ半日かかってしまうところ、在宅だと20分から30分で済み、非常に便利になったと話していました。なお、市によりますと、実施者数は、延べ3000人を超えていて、30年間の走行距離は、およそ1万6千キロメートルということです。貴田岡先生は講演の中で、これまで関わってきた関係者との思い出なども語りながら、「連携していくことが大切」と話し、講演を閉めました。このあとの祝賀会では、訪問診療に携わってきた関係者などが、30年を確認し合い、気持ちを新たにしている様子でした。

Copyright(C) TonoCableTelevision. All rights reserved.