2016年1月25日放送

文化財防火デーを前に消防訓練

あす、1月26日は文化財を火災などから守るために国が制定した文化財防火デーです。これを前に、24日(日)小友町の山谷観音で消防訓練が行われました。文化財防火デーは、昭和24年1月26日に奈良県の法隆寺で火災があり、文化財が焼失したことを教訓に定められています。この日の訓練には、遠野消防署や地元消防団第3分団の団員などおよそ70人が参加しました。訓練は、午前7時30分、山谷観音の北側の山林から出火し、お堂に延焼する恐れがあるという想定で行われました。訓練では、川から水を吸い上げ、小型ポンプ二台を経由しおよそ300メートルホースをつないで消火活動にあたりました。遠野遺産の山谷観音は、遠野七観音の第一番札所で、十一面観音像がまつられるほか、県の有形文化財に指定されています。過去には江戸時代の1691年に火災で焼失したことがあり、そののち再建され、およそ300年間その姿を守っています。参加した人たちは、連携して、迅速・的確な消火活動に取り組んでいました。訓練終了後、遠野市消防団の松田克之団長が「市民の安心安全はもちろん、遠野の宝をこれからも守っていきましょう」とあいさつしました。遠野消防署によりますと今回の訓練では参加者同士の意思疎通がしっかりとれていて、冷静に対応することができていたということです。

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