
第16回遠野市農林水産振興大会がおとといあえりあ遠野で開かれ、市内の農林水産業者や関係機関・団体が一堂に会しました。この大会は農林水産業への意欲を高めようと毎年開催されていて、ことしは「地域計画の実現に向けて担い手への農地集積・集約化の推進」をテーマに行われました。開会に先立ち緑峰高校生産技術科の3年生が登壇し、岩手県の新ブランド米「白銀のひかり」をアイガモ農法で栽培した研究結果を発表しました。続いて開会式が行われ大会長の多田市長が「この大会をきっかけに、どのようにすれば郷土を守り農業を発展させていけるのか、改めて皆さんと一緒に考えていければと思います」と、あいさつしました。このあと遠野市農林水産業賞の表彰が行われ、「経営」「むらづくり活動・文化」「功労」「青年奨励」の4部門に受賞した14の個人・団体に賞状と盾が贈られました。このうち功労部門で受賞した土淵町の田中ナオ子さんは、「本日いただいた栄誉に報いるためにも、より一層努力して参ります」と、受賞者を代表して謝辞を述べました。表彰式のあとは市内の組合や団体による事例発表が行われ、地域計画モデル地区となっている青笹町の飯豊・沢田地区営農組合は、ほ場の基板整備や取り組みの詳細などを説明しました。このほか遠野こがらせ農産と遠野地方森林組合も事例を発表し参加者たちは地域の現状・課題を学びながら、持続可能な農林水産業の推進に向けて決意を新たにしていました。