
第19回市民健康講座が今週日曜日あえりあ遠野で開かれました。この講座は市民の健康づくりや暮らしの安心を支えることを目的に、遠野市医師会と遠野市が毎年開いています。この日は「耳の聞こえと認知症の関係〜加齢性難聴のコミュニケーションの課題と対策〜」と題して、聴脳科学総合研究所の中石真一路所長が講演しました。中石所長は加齢によって生じる「聞こえにくさ」が心や体、特に認知症にどのように影響するのかを説明しました。この中で難聴を発症し、認知機能が低下している人が「聞こえたふり」を続けてしまうことで周りとのコミュニケーションが取れなくなり、認知症の重症化につながる恐れがあることを紹介していました。質疑応答では難聴の疑いがある家族との接し方や、子どもに買い与えるイヤホンの選び方などの質問が寄せられ、参加した人たちは中石さんの丁寧な説明に熱心に耳を傾けていました。この日講座に参加した人たちは、高齢者の難聴に関するリスクや正しい知識を学び、今後の生活に生かそうとしていた様子でした。