10月30日放送分

クマ被害防止に向けて


全国的にクマの出没が相次ぎ、人命に関わる深刻な被害が発生している中、関係機関が集まり市内のクマ出没対応を協議する会議が、きのうあすもあ遠野で開かれました。この会議は、県や市、警察をはじめ遠野猟友会など関係機関が連携し、クマ出没に係る情報共有と被害防止に向けた対策を協議するため、開かれました。市内では10月27日現在、去年1年間の3倍以上にあたる181件のクマ出没情報が寄せられており、6月には青笹町で9月には土淵町で人身被害が発生しています。きのうは出没件数などの報告があった後、見通しを良くし、クマのすみかとなる場所を減らすため、県に対して一級河川の河川敷に係る環境整備作業の実施を要望することが伝えられました。またクマ出没対応に係る市や警察、猟友会の連携体制についても確認しました。そしてきょうは、上郷小学校裏の河川敷で遠野市鳥獣被害対策実施隊による環境整備が実施されました。参加した人たちは河川敷に生い茂った草木を取り除きクマが出没した際の早期発見と被害防止に向けて、作業に励んでいました。なお、市ではクマの出没情報をホームページで公開しており、遠野市公式LINEのトーク画面で「クマ」と入力すると、出没情報のURLが表示されるようになっています。市農林課では情報を確認するとともに屋外では単独行動を避け、畑に作物を放置しないなどクマを寄せ付けない対策を呼びかけています。
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