岩泉線(廃線)押角駅
2013年5月21日(火) 久慈~二戸市へ 宿泊は二戸市 ホテル村井 |
いつも書くことで恐縮だが、今年も”県北一人旅”が始まる。今日は国道340号線を立丸峠から岩泉へ、県道7号線を通り久慈、そして国道45号線を通り洋野町・種市ま 国道340号線を川井に抜け、106号線で茂市まで走る。茂市から左折し再び340号線。旧・新里村和井内から押角峠へ。ここは、すれ違うのが難しい細い道路、がけ崩れの恐れ、路肩にも注意しなきゃあ、つまり交通の難所である。押角峠まで、秘境路線、今は廃線となったJR岩泉線と並行するように走る。 押角駅の表示がまだあった。車を停めて草をかき分けるようにして列車の来ないホームに行ってみる。待合室はない、10数メートルの木製のホームが朽ち果てるのを待っているようだ。駅票、料金表、時刻表が3つ並んで立っている。 時刻表を見ると、上り(茂市方面)、下り(岩泉方面)ともに、朝1本、夕方1本、夜1本の3本しかない。料金表によると、岩泉まで400円、茂市まで320円、山田線に乗り換えて宮古まで570円とある。 辺境の詩人とか、女啄木とか異名をとる西塔幸子をご存じだろうか。小学校の教師だった彼女の碑は沿岸部に多い。 「九十九折る 山路を越えて 乗る馬の ゆきなづみつつ 日は暮れにけり」 馬に揺られて次の小学校の赴任地に赴く女性教諭は、どんな思いでこの峠を上って行ったのだろう。 そして雄鹿戸トンネルがある。なぜか分からないが、読みは同じオシカドでも異なる漢字が当てられる。ここは県内でも有数の心霊スポットの1つだ。近年になって隧道補修工事の際に壁を剥したら、白骨死体がたくさん出てきたとか。日本人ではないある国の人を人柱にしたそうだ。だからこのトンネルには”出る”という噂。 怖くなった。後ろをついてきたスズキジムニーが、トンネル内でいつの間にか消えていた。ライトを消して停まったということか。ルームミラーやサイドミラーで見ても何も見えない。そんなバカな。 久慈から種市、大野、軽米、そして二戸市に入る。途中で予約した、ホテル村井にチェックイン。駐車場で車のトリップメーターを見ると、290キロも走っていた。疲れた。 |