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2011年12月3日(土) 盛岡劇場で盛岡文士劇、あえりあではハートフルステージ 
 13:00〜15:30 ハートフルステージ〜音楽で育む「人権」の集い〜
 ”みんなで築こう人権の世紀 考えよう相手の気持ち 育てよう思いやりの心”
 遠野市長が珍しく最後まで出席してくれた。主催者挨拶に遠野市長、花巻人権擁護委員協議会会長、盛岡地方法務局花巻支局長の挨拶。1人5分で15分の予定だったが、遠野市長だけで15分、最初からタイムスケジュールは遅れた。
 15時10分に終了するはずだったが、それを過ぎてもまだ終わらない。しようがない。会長には事前に3時半前に失礼する旨を事前に話しておいた。あえりあを15:20頃出る。
 図書館にいる妻を迎えに行き、盛岡へ車を走らせる。初冬の雨が降り続く。
 17:10盛岡劇場。K藤、F島、T橋らと久しぶりに会う。今日のチケットは前から5番目の席だ。顔の表情も見えるいい席だった。毎年チケットを2人分も取ってもらい、こんないい席で盛岡文士劇を楽しめる。K藤やF島に本当に感謝、ありがとう。
 第一部は「一本の団子から恋の花咲くこともある」(脚本・演出/藤原正教)。大塚富夫、高橋佳代子、畑中美耶子らがいつものように繰り広げる盛岡弁のドタバタ。大塚アナのカンペネタもそろそろマンネリぎみか。畑中さん、相変わらず盛岡弁が天下一品!
 第二部「口上」に続き、第三部は、待ってました!「世界遺産だよ!狸御殿」(脚本・道又力、演出・浅沼久)。高橋克彦、内館牧子、酒匂飛翔、斉藤純、村松文代らが、馬鹿馬鹿しいほど賑々しく歌合戦を繰り広げるのだ。楽器演奏も出演者が行う。もとバンドメンバーだったミスさんさの一人もエレキギターを弾き歌いまくる。
 NHK2人のアナウンサーがすごい。品行方正の酒匂アナ(楽器なら何でも弾けるとか)がパンク調黒の皮上下に鎖ジャラジャラ、そして激しくドラムをたたくのだ。
 もう一人の村上由利子アナは村松アナに「そこまでして目立ちたいのか」と突っ込まれるほど、ノリノリだった。正統派ぶりっ子衣装にあの声。あれで39歳のなのか。だんなも息子もいるという。
 お色気路線はIBCの村松アナ。黒と白の衣装、スリットの大きく入ったパンタロンで、「ジンジンさせて」を歌うのだ。あれがまじめな顔でニュースを読む村松アナなのか。にわかファンになったぞ。
 そして何といっても一番目立ったのが、我らが高橋克彦だ。最初のお手もやん(ありえねえ!)で笑わせ、エルビスプレスリーでのオンステージ、そして最後は藤原清衡公でばっちり決めるのだ。取って付けたようなエンディングだったが、そうだったか、この題名は「世界遺産だよ!狸御殿」だった。祝!世界遺産なのだ。
 「天晴れ!盛岡文士劇」(道又力・編)を買う。第4章「私たちの盛岡文士劇」の執筆の一人にK藤が入っていた。なんと、長内努や畑中美耶子も執筆している中、一番最初に掲載されているのがK藤の「幸福な夜」だった。さすが高橋克彦のめんこ・・。
 かくして馬鹿馬鹿しくも楽しく笑い転げた盛岡文士劇も終わった。いつものように夜の街へ。雨の中、今年はタクシーで大通りへ向かう。N岡の息子も勤めているという日本料理店だった。すき焼きにステーキ、久しぶりに美味しい牛肉を食べた。
 東大を受験したアイツの話題も。盛岡にいるらしい。次回は声をかけたらどう?   
   
2010年12月5日(日) 盛岡文士劇 その2  
 第3部はディケンズ作「クリスマス・キャロル」より「世話情晦日改心」(よわなかせみそかのかいしん)。
 盛岡文士劇の重鎮、高橋克彦氏はここ2年、盛岡文士劇で主役を張っていない。一昨年の宮本武蔵では沢庵和尚、昨年の源義経では藤原秀衡を演じた。あの体型なら弁慶ぴったりだと思うのだが、弁慶役はなぜか細身の斎藤純氏だった。
 2年連続で主役を務めたのはNHKの利根川アナだった。一昨年は武蔵、昨年は義経役。プロの役者も裸足で逃げ出しそうな利根川アナの演技は一躍有名になった。シリアスで力が入り、それはそれで見応えがあった。マンドリンシンガーの清心さんとの悲話に涙を流していた人もいたという。
 しかし、盛岡文士劇と言えばやはり高橋克彦氏だ。彼が主役を張らない盛岡文士劇ってやはり物足りない。盛岡文士劇の花形スターは高橋克彦なのだ。少々動きがだるくても、台詞が少々ワンパターンでも、体型がますますメタボっぽくなっても、盛岡文士劇の主役は高橋克彦氏に限るのだ。
 今年はその高橋克彦氏が、正真正銘の主役で舞台に戻ってきた。高利貸の吝嗇家、悪徳守銭奴の徳右衛門の役を務める。原作「クリスマス・キャロル」でもおなじみの3人の幽霊が次々に登場する。
 まず過去の幽霊は近衛はな氏(女優で脚本家、目黒祐樹の娘)。青年の徳右衛門は酒匂飛翔アナが演じる。原作では、過去のスクルージは夢を持っていた、銭欲と物欲の塊となる以前のまだ素朴な心を持っていたが、本作では違う徳右衛門だった。やはり金の亡者で恋人に捨てられてしまう自分がいた。
 現在の幽霊はIBCの菊池幸見アナ。盛岡文士劇常連の菊池アナも演技には定評がある。今回は2役を演じるが、現在の幽霊が連れて行くのは、貧しい中、ささやかな愛で結ばれている明るい善兵衛一家だ。徳右衛門は何を思う?
 そして未来の幽霊は内館牧子氏だ。不気味な登場シーンに場内がざわめいた。未来の幽霊が見せる未来の世界に徳右衛門はいない。墓がある。誰の墓だ!徳右衛門の墓だった。崩れ落ちる徳右衛門。内館牧子氏も何度か盛岡文士劇に登場するが、これほどぴったしな役どころはなかった。ハマっていた。
 改心する徳右衛門、そしてラストはカーテンコールのこれも大団円を迎える。歌って踊ってまさにミュージカルのラストシーンだ。あっ、出てきた!お尻ふりふりダンスだ。このことだったのだろう。でも、たいしたことないな。もっとエロティックなダンスかと期待していたが。
 今年も盛岡文士劇を堪能した。余韻を胸に同級生らと盛岡八幡町界隈に繰り出す。やはり、高橋克彦が主役だと盛岡文士劇が盛り上がるな、なんて言いながら。 
   
2010年12月4日(土) 盛岡文士劇  
 今やすっかり師走の風物詩となった盛岡文士劇。すぐに年末を迎えるあわただしさを覚えながらも、毎年楽しみにしている恒例の行事である。折りしも今日は東北新幹線が青森まで開通の記念日でもある。いざ、イベントの余韻を残している盛岡へGO!
 盛岡弁で行なう現代劇は、「ドンドン、ドンガラ盛岡ブグウギ」。落語の「火焔太鼓」が元になっているというが、はて「火炎太鼓」とはどんな落語だろう。ネットで検索し、大体のストーリーを頭に入れておく。オチは、「太鼓の次は半鐘?やめなよ、オジャンになる」、あるいは「バチが当たるよ」とか。
 骨董屋の主人・勝治を演じるのはおなじみのIBC大塚富夫アナだ。女房トメ役の畑中美耶子氏と息もぴったり合い、客席を爆笑の渦に巻き込む。あのいつものカンペネタは、大半はアドリブのようであるが、あるいは計算しつくした台本どおりなのか。今年は冒頭から新聞を読むシーンだ。即、はは〜と納得、予想される展開に安心する。
 カンペネタは、とぼけた大塚アナならではの自虐ネタでもある。隣の席から、大塚アナはあれしかないのかという厳しい意見も聞こえてきたが、観客はあのシーンを見て安心するのだ。バガボンパパみたいな大塚アナの演技を見て、身も心も弛緩して大笑いする。”あれ”でいいのだ。これも盛岡文士劇の1つのお約束ごと。あれがないと、盛岡文士劇現代劇もパンチに欠けたものになる。大げさだが、大塚アナよ、永遠なれ、というところか。
 骨董屋の店員をめんこいテレビ、イケメンの工藤淳之介アナが演じる。勝治の娘を演じるIBC風見好栄アナを巡ってIATアナの塚本京平アナと恋のバトル、いや少し大げさか、いわゆる恋のさやあてだ。塚本の母親を今やフリーアナの高橋佳代子ヒメが円熟(?)の演技を見せる。数年前から盛岡文士劇に登場し、最初は「午後はおもいっきりTV」ネタも見せていたが、今年は封印し、思いっきり盛岡弁で熱演していた。妖艶さの域に入ってきた佳代子ヒメの美しさに見とれていた。
 今年はお尻ふりふりダンスがあるらしい。そんな前評判も聞こえてきたが、ラストは「東京ブギウギ」のダンスシーンだ。お尻ふりふりではない。大団円の踊りシーンに観客席からも手拍子で応える。キャストの皆さん、実に楽しそう。トメさ〜ん!という声も周りから聞こえてきた。だったら、僕は、かよこヒメ〜!だな。
 15分の休憩の後は恒例の口上。一番印象に残ったのはIBCの阿部正樹氏だった。自ら言う”貧相な”チデジカ人形を手に、岩手の地デジ化状況について笑いを交えながら紹介する。なかなかの役者である。
 一番の存在感を示していたのは、さすが盛岡市長の谷藤裕明氏。市制ネタもうまく取り入れ、最近はすっかり板に付いてきた。
 紅一点は、今年は下田幸枝氏。盛岡市婦人合唱協議会副会長だという女性であり、もちろん合唱団の宣伝も取り入れ、無難に大役をこなしたようだ。お疲れさま。  
  
2009年12月5日(土) 盛岡文士劇を観る  サンセール盛岡・泊
 第1部 「盛岡版『晩春』きんらんどんすの帯締めながら」
 演出:小野寺瑞穂 脚本;藤原正教
 キャスト:大塚富夫 中里美佳 畑中美耶子 土村萌 高橋佳代子 工藤淳之介 畑山綾乃 宮森淳博
 元ネタはもちろん小津安二郎監督の名作「晩春」。妻を亡くした男と一人娘の縁談話に自分の見合い話も加わり、映画とは違い、てんやわんやのドタバタ劇となる。大塚さん、すっかり恒例になったカンペネタ、今年も健在なり。
 大塚さんのお母さん、「うちの息子はあんなに馬鹿じゃない、わざとやってるのだよ」と、周りの人に言い訳していたという(すぐ近くに座っていた人から聞いた)。高齢になっても母は母。息子がかわいいのだ。自慢の息子がアホだと思われ、意地になって弁解していたのだろう。ほほえましいエピソードである。
 第2部 「口上」。谷藤市長や実行委員会のお偉方が賑々しく挨拶を述べる。時間短縮のためにこの第2部はなくてもよいと思う。NHK局長の地デジの宣伝などくだらない口上もあった。
 第3部 「源義経」 演出:浅沼久 脚本:道又力
 キャスト:利根川真也 高橋克彦 井沢元彦 ロドリゲス井之上 谷藤裕明 斎藤純 北原秋彦 村松文代 長内努 菊池幸見
 去年の宮本武蔵に続き今年も主役(源義経役)に抜擢されたのはNHKの利根川アナだった。演技力もあるが今年は気合が入り過ぎだったようだ。山梨からご両親も見に来ており、ちょっと力み過ぎたのかも知れない。
 主役を2年続けて利根川アナに譲った高橋克彦氏は藤原秀衡役。最も存在感を示しておりぴったりのはまり役だった。体力的なこともあり派手な立ち回りなどができなくなったのか?しかし盛岡文士劇の主役と言ったらやはり高橋克彦だ。来年はぜひ主役として復活してもらいたい。彼が主役を張らない盛岡文士劇なんて。。役は、そうだなあ、「子連れ狼」が見たい。いや、それより、体型的にも最適な「番場の忠太郎」なんてどうだろうか。
 IBCの村松アナ(藤原泰衡役)、菊池アナ(佐藤継信役)は、いつ見てもうまい、惚れ惚れするほどうまい!
 ところで、義経はあの後、1人でいったいどこに行くのだろうか。北方伝説をふんわりと予想させるような終わり方だったが、続編もいつかまた観たいものだ。
   
2008年12月10日(水) 盛岡文士劇その後のこと 
 聞くほどおいしい、IBCラジオ!昨日、「朝からラジオ」で菊池幸見アナが盛岡文士劇のことを盛んに話題にしていた。リスナーからのメール・ファックスも盛岡文士劇のことが多かったようだ。もちろん大爆笑演技・大塚さんネタもあった。あのカンペがらみの演技は台本どおりなのか、とか。劇中、キャストの一人(玉井アナ)が、役名ではなく、思わず大塚さん!と叫んでしまった(これも爆笑)ことも。大塚さん、今年はイワチクネタはなかったようですね。
 その放送を昨日、マリオスまで車を運転しながら聴いていたが、お杉おばばを演じた内館牧子氏が土曜日の公演の後、体調を崩し緊急入院したというではないか。文士劇は土曜日と日曜日の2日間に渡って公演される。果たして日曜日の公演はどうなったのか。
 幸見アナによると、翌日は盛岡市内の劇団のある女性が代役を務めたという。徹夜でせりふを暗記をし翌日は無事に代役を果たしたそうだ。内館氏がいない時の舞台げいこで内館さんの代わりを務めていた女性らしいが、急遽の舞台でりっぱに務めを果たしたそうだ。さすがに劇団員だと思う。
 内館氏は一時的な疲れや緊張によるものだったらしく、その後はすぐに回復したらしい。まずは安心である。来場所の朝青龍に渇!を入れる頼りになる人だから、まだまだ元気でいてもらわないと。E会長は頼りにならないということ。
 宮本武蔵役を立派に演じたNHK、利根川アナも大変だったらしい。風邪のため体調崩しており、当日は点滴を打ちながらの熱演だったという。まったくそのようには見えなかったが、これも役者魂、と言うか文士魂なのだろう。
 リスナーの一人も言っていたが、学芸会のような昨年までとは違って今年は演劇になっていた(このメールには幸見アナも落胆の模様)。その中心人物が利根川アナとマンドリンシンガー清美さんなのだ。ということは高橋克彦氏が主役を張ると学芸会になってしまう?
 Anyway、K藤くん、F島くん、N岡くんたち、教え子のおかげで盛岡文士劇を今年も観ることができた。平成13年公演から連続観ているから今年で8年も観続けているということ。多謝、多謝。苦労して手に入れている文士劇チケットを、いとも簡単に○ちゃんの分も頼むよ、と言う人もいた。自分を含めて反省しなくちゃ。 
    
2008年12月6日(土) 盛岡文士劇&ミニクラス会 
 盛岡文士劇第1部:「盛岡版マイフェア・レディ花を召しませランララン」
 キャスト:高橋佳代子 鈴木直志 大塚富夫 畑中美耶子 玉井新平 藤原規衣 宮森淳博 
 我らが佳代子姫 健在なり。年齢ギャグにもめげず、いくつになってもかわいい人だった。ホワイトボードに書き込むのは「思いっきりテレビ」のギャグか。相変わらずのすっとぼけ演技は大塚さん、大爆笑。下ネタIBCは舞台でも衰えず。ラジオだけではないようだ。
 第2部:口上:これも面白さはIBC社長の1人勝ち。NHKは利根川アナと清心さん中心。
 第3部:「宮本武蔵と沢庵和尚」 キャスト:高橋克彦、利根川真也 清心 内館牧子 菊池幸見 村松文代 谷藤裕明 斎藤純 北上秋彦 長内努 道又力
 今回は、初めてだというが、高橋克彦氏は主役ではなかった。主役はNHKの若さあふれる利根川アナ。殺陣をよくぞあれまで練習した。お通役の清心さんと呼吸もあい、なかなかの熱演だった。清心さんも素人とは思えない迫真の演技。盛岡文士劇では珍しいシリアスシーンもあり、涙を流している人もいた。沢庵和尚とはいったい善人だったのか悪人だったのか。内館牧子氏のお杉おばば役。今まで若い女性を演じたりしていたが、やっぱり老け役がぴったりよ。菊池幸見さん、村松文代さんの本格的演技はさすが。しかし、何と言っても今年のMVPは利根川アナと清心さんの2人。清心さんのファンになってしまいそう。
 文士劇の後は高齢の、いや間違い、恒例のミニクラス会。8人参加。昨年に続きN先生、S先生も参加。A石くん、覚えてますか。一緒に下宿した先生方ですよ。今夜の主役は誰?彼、よほど奥さんと仲が良いようで、話題に奥さんが出てこない時はない。写真談議ではYくんと意気投合、舌戦を繰り広げていたようだ。
 教え子たちに記念品をもらったりして、ありがとう。還暦祝いはやはり赤系統。ピンク色のYシャツの仕立て券付き生地だった。どぶ鼠色ばかりじゃあダメなんだ。 
   
2007年12月1日(土) 復活第13回盛岡文士劇 盛岡劇場17:30〜 
 盛岡文士劇を初めて観たのは平成13年の復活第7回目だった。教え子のK藤らのお陰で入手困難なチケットを取ってもらった。それ以来毎年見続け、今年で7回目となる。いつも良い席で観ているが、今年も我々のために最前列に6席を取ってくれていた。テレビで見るしかないアナウンサーや作家などの息遣いが感じられるほど間近である。ステージ上の役者と空気を共有でき、今年もたっぷりと文士劇を堪能させてもらった。
 第1部は「盛岡版『芝浜』八幡町出世横丁」。大塚富夫アナの酔っ払いオヤジは地でいっている?本当はあまり飲めないらしい。相変わらず台詞の盗み見ネタで笑わせていた。TVIの蔦アナは若さ一杯、ハツラツと演技し一番カッコよかった。IATの丹野アナは自社ネタですべっていたようだ。IBC瀬谷アナは顔の特徴ネタで笑わせようとしたがこれも受けなかった。パネットの畑中さんと大塚アナとの掛け合いはさすがにベテランの2人、とても間が良く、面白かった。
 第2部口上に、なぜか今年は谷藤市長が登場せず。
 第3部はご存知、「丹下左膳」。もちろん主役は高橋克彦。特別ゲストに女優の藤田弓子が出演する。アナウンサーからはIBC菊池幸見アナ、NHK中山アナ。作家からはいつもの斎藤純、「訛ってシネマ」(土曜日朝、もう終わったかな)の北上秋彦など、そして谷藤市長も徳川吉宗役で出演する。
 やはり左手では殺陣もままならなかったのだろう。高橋克彦の丹下左膳は右手を使う、いわば丹下右膳だった。まあ、お愛嬌か。毎年出演する岩手日報の湯田氏。今年はふんどし1枚の素っ裸になるシーンがあった。「来年退職だよ、いい役やりたかったなあ」で場内大爆笑。菊池幸見アナは相変わらず上手い!プロとしても通用できそう。どんとはれ。
 終演後、八幡町の居酒屋へ。文士劇を観た6人、後から居酒屋で合流した2人、計8人で年に一度のクラス会。乾杯の後に、なんとバースデーケーキが届く。K藤らの粋な計らいのようだ。そう、今日は僕の誕生日だったのだ。ケーキで祝ってもらう誕生日はいつ以来のことだったか。記憶にないほど昔のようである。
 今年も本当に楽しい文士劇、その後のクラス会、教え子たちに心から感謝、本当にありがとう。  
  
2006年12月2日(土) 今年も盛岡文士劇 盛岡劇場18:00〜 
 K藤くんが取ってくれた席は最前列の花道サイド。役者の汗が飛び散り、息遣いが感じられる最高の席だ。ドライアイスがもろに流れてくる。畑中さん(パネット)とのアドリブ応答も期待できる席でもある。
 第1部は盛岡版「夫婦善哉」。原田アナ(IAT)、岩瀬アナ(TVI)の2人に、夫婦役の大塚アナ(IBC)と畑中さんらが絡む。今年は玉山村との合併を記念してか、井上アナ(MIT)が演じる石川啄木も登場するが、この啄木、一人浮いていた。井上アナには悪いがダイコン?あるいは脚本or演出のせいか。
 大塚アナのあのキャラははまり過ぎ。登場するだけで笑える。相変わらずの台詞忘れのネタ、そして畑中さんとの絶妙のかけ合いで今年も爆笑しまくり。今回のカンペは手の指、食堂のメニュー、手鏡、そして本だった。
 第2部、「口上」が賑々しく行われ、いよいよ第3部は「新撰組」。
 直木賞作家・高橋克彦、盛岡市長選にも立候補した斎藤純、「なまってシネマ」(IBCラジオ)の北上明彦らの常連に加え、「水滸伝」の北方謙三、「壬生義士伝」の浅田次郎、秋田出身、横綱審議委員・内館牧子など、今年も豪華キャスト。オープニングとラストのシーンはあっと驚くほど美しい。
 アナウンサーからは、凛々しい沖田総司役の村松アナ(IBC)、ハンサムな利根川アナ(NHK)、関西弁もうまい幸見アナ(IBC)が出演する。幸見アナは役者だ。すべてのキャストの中で演技が一番うまいと思った。谷藤市長は今年もいい役で、演技がだんだん板についてきた、かな。
 メガネをとったかわいい顔の浅田次郎氏。台詞を忘れ、何度も沈黙、同じことを言ったり、「台詞を忘れたわけではないが〜」のアドリブなど、笑わせてくれた。せっかくの新撰組。だったら「壬生義士伝」の盛岡出身、吉村貫一郎を出してもよかったと思うが。
 カーテンコールで高橋克彦が言う、「来年は宮部みゆきが出演予定です」と。
 終わった後はいつもの会を肴町アーケード内の「花の茶屋」で。思いがけず誕生日のプレゼントをもらったり。ありがとう、K藤くん。1年ぶりのいつものメンバーに今年は、N先生とS先生も加わってくれた。楽しく、懐かしく、そして賑やかに、盛岡の夜は更けゆく。  
   
2005年12月3日(土) 盛岡文士劇 サンセール盛岡・泊  
 第1部:盛岡版「君の名は」〜あの下の橋のたもとで〜」 出演:畑中美耶子(フリー) 鈴木直志(テレビ岩手) 川原弓奈(めんこいTV) 照井健(IBC) 平井直子(テレビ岩手) 大塚富夫(IBC) 松村正代(NHK)
 座席は3年連続、S席3列9番。前から3列目の花道サイドだ。誰か朝5時から並んだなど言っていたが、それほど入手困難なチケットだ。私は教え子K君のお陰で毎年労せずしてチケットが手に入る。非常にありがたいことだ。感謝。
 例によって、畑中さん、花道から登場。もう顔を覚えてくれたかな。今年も話しかけられた。「〜に来たことありゃんすか?」と。しかし、「どこから来てくれやんした?」とは聞かれなかった。もしそう聞かれたら、「遠野です。あ、いや、久慈です」、と言おうと思っていた。
 大塚富夫氏は出てきただけで笑いを誘う。台詞を間違えたり、持っている封筒をチラチラ見たりするのは、計算された演技か?もう、大爆笑。
 平井直子さんは独身だったのか。もしかしたら同じテレビ岩手の平井アナ(男性)と夫婦だと思っていた。年齢や未婚であることが笑いのネタとして何度も(幕間の畑中さんを含めて)出てくるが、あれってセクハラにならないのだろうか。特にわざわざ東京から見に来てくれた平井さんのご両親へのインタビューは、やり過ぎだったのではないか。
 第2部:口上
 第3部:鞍馬天狗 出演:高橋克彦(作家) 斎藤純(作家) 奥村奈穂美(IBC) 古舘友華(テレビ岩手) 飯塚洋介(NHK) 谷藤裕明(市長) 瀬谷佳子(IBC)
 高橋克彦が少し真面目にやる時代劇はマンネリぎみである。昨年の「旗本退屈男〜謎の南蛮屋敷〜」やH14年の「踊る狸御殿」のように、歌あり踊りありロック演奏ありのハチャメチャ時代劇の方が楽しい。わらび座の殺陣師が指導してくれたという殺陣の場面は見ごたえあった。沖田総司役の瀬谷アナ(IBC)、大活躍、お疲れ様。
 第4部:教え子たちとの懇親会。1年に1度の会である。毎年わざわざ東京から駆けつけるK君、家業を継いで頑張っているF君、高校教師でたまに久慈にも来るというN君、息子が盛一野球部だったM君夫妻、お父さんが高校野球解説者(現役)のMさんなど。えー、来年はもう○歳になるの?どっちが年上だか分かんないよ、とはいつも言われる言葉。  
   
2004年11月27日(土) 盛岡文士劇「盛岡版金色夜叉」「旗本退屈男謎の南蛮屋敷」  
 今年もKくん(東京在住プロカメラマン、教え子)らのお陰で盛岡文士劇を観ることができた。発売と同時に売れきれになるような前売り券を2枚も取ってくれて本当にありがとう。今年でもう4年連続の観劇、そして感激。
 座席は去年と同じ前から3列の9番、花道のすぐ傍のスーパーS席。去年は畑中美耶子さんにアドリブで話しかけられ、少しあせったが、さて今年は?
 開演前、盛岡劇場のホールで、久慈YGの○川さんと偶然出会う。花束を抱えていた。聞くと、”ミスさんさ”の妹さんが町娘役で出演するのだという。○川さんのご両親も一緒だった。素敵なご両親だった。お世話になっておりますと挨拶される。いいえ、こちらこそ。
 「盛岡版金色夜叉」では三橋アナ(IAT)と上原アナ(NHKのあのおじさんアナ)の2人がお互い全く違う、味のあるキャラクターを好演。風見アナ(IBC)と坂口アナ(めんこい)らの女性陣も頑張っていた。盛岡版であるから、熱海の海岸は高田松原の海岸だった。ん?あのバイオリン奏者は見たことあるぞ。パンフを見る。なんと、宮古時代の同僚N氏のお兄さんである。確か岩手大学人文社会学部の教授だったはず。知人の結婚式でもバイオリンを弾いていた。その時の記憶である。
 第2部の口上に引き続き、第3部は「旗本退屈男・謎の南蛮屋敷」。いつものように高橋克彦・主演である。昨年の「常磐津林中」はシリアス調になり過ぎ、イマイチだったが、今年は一昨年の「踊る狸御殿」の路線に変更。歌あり踊りあり演奏あり。バカバカしいほどに出演者が楽しんでいた。もちろんその楽しさは観客にもろに跳ね返る。一時ステージがディスコにもなった。懐かしい、ジュリアナ調である。
 Kくんによるとカラオケ好きな高橋克彦氏。今夜も何曲か気持ちよさそうに熱唱していた。女子アナで頑張っていたのはテレビ岩手の小林ゆり子。普段の素直さがストレートに出る好感溢れる演技を見せてくれた。ゆり子コールなど、観客席の各局アナウンサー仲間からも大声援を得ていた。多分初めての文士劇参加だったと思うが、熱演だったよ。
 遠野高校出身の菊池幸見アナ、アドリブもうまいね。市長選を共に戦った谷藤裕明氏と斉藤純氏も呉越同舟。市長さん、意外とサマになっていた。斉藤純氏は作家の他にミュージシャンでもあるようだ。ギターだけじゃなく管楽器(トランペットやサックス)もできる。
 さて、これも恒例、文士劇が終わった後の盛岡の夜。今年は7人で大通りに繰り出し、12時頃まで楽しく飲んだ。彼らから予期せぬ記念品まで贈られた。ありがとう。心遣いに涙が出るほど。
 学研から出ている「よみがえる日本の城9」では盛岡城が採り上げられているが、その写真をKくんが担当していた。その雑誌も記念にもらってきた。サンセール盛岡泊。  
  
2003年11月29日(土) 盛岡文士劇 畑中美耶子さんに話しかけられる サンセール盛岡  
 非常に入手困難な盛岡文士劇チケットをK君のお陰で今年も購入することができた。Kくん、本当にありがとう。
 今年で3年連続観ることになる盛岡文士劇。今年の座席はS席で、3列の9番、つまり前から3列目の花道すぐそばという、絶好のロケーションである。
 第1部の「盛岡版シンデレラ〜八幡町恋々横丁物語」では、今年も花道から登場の畑中美耶子さんから、早速アドリブで声をかけられた。頭が良いマキ、悪いマキ?それとも酒飲みのマキ?ああ酒飲みのマキね。そして私の短髪を見て、頭がテカテカしてえ〜など、生粋の盛岡弁でしゃべる。会場からどっと笑い声。大勢の観客から注目されてしまった。TV中継録画があると思うが、あるいは写ってるかな。
 第2部は恒例の口上。谷藤・新盛岡市長もデビューしていた。実行委員会の会長、村田源一朗氏(岩手日報)の見事な白髪は今年も健在である。もう芸術的な域まで達している(と思う)。少し薄くなってきたところを豊富な前髪でカバーしていたようだが、あの純白のふさふさ感・ふわふわ感は超個性的である。一度触ってみたいものだ。
 第3部は例によって高橋克彦氏主演の時代劇で、今年の出し物は「常磐津林中〜花盛岡街賑〜」である。今年が初めてだというシリアスもので、かなり真面目に成りきっていた。決めのポーズや台詞回しもまずまず無難にこなし、さすが実質的な座長である。舞台俳優でも十分にやっていけると思う村松文代さん。今年も名演技で観客をうならせた。コミカルなキャラクターの菊池幸見氏(遠野市出身)も無難にすばらしい標準語で熱演していた。
 文士劇の後はこれも恒例の1年ぶりの歓談・飲み会。今年は文士劇のグループ7人に飲み会から参加の2名が加わり合計9名で盛り上がる。お互いに時の流れを感じながらも昔話が懐かしい。
 プロのカメラマンでもある○△くんの撮った写真は手ぶれがひどくボツ(ごめんね)。その代わり私の撮った右の写真をアップしました。モザイクは入れないでという希望どおり、そのまま掲載しましたよ。楽しそうな雰囲気のいい写真でしょう。  
  
2002年11月30日(土) 盛岡文士劇、Y先生宅訪問、サンセール盛岡泊
 午後6時頃、盛岡劇場。すでにK、F、Nらが待っていた。1年ぶりだ。Kが今年は2階席ですみませんと言うが、手に入れることが難しい盛岡文士劇である。どこの席だってかまわない。彼のお陰で今年も文士劇を見ることができるんだから。
 6時半、第一部盛岡版「結婚の申し込み」(演出・小野寺瑞穂)。主な出演者は高橋祐二(めんこいTV)、小林ゆり子(テレビ岩手)、畑中美耶子(元IBC)など。チェーホフ原作の同作品を全員盛岡弁で演じる。畑中さん、素晴らしい!完璧な盛岡弁にただただ脱帽です。
 恒例の第2部「口上」の後は、第3部「踊る狸御殿」。村上由利子(NHK)、大塚富夫、村松文代(IBC)、高橋克彦(作家)ら、いつものメンバーに加え、内館牧子(脚本家、横綱審議会委員)、弘田三枝子などがステージを盛り上げる。今年は昨年までの第3部と趣向が異なる。歌あり踊りあり、てんやわんや、インド映画「踊るマハラジャ」風、何でもありのドタバタミュージカルである。音楽は出演者が生で演奏し、歌と演奏は自分達の自己満足、自己陶酔のようでもある。昭和40年代、50年代の曲、歌が多かったのはお客さんの年齢層を考えたってことか。「ブラックマジックウーマン」、「夜霧のしのびあい」、ビートルズナンバーなど懐かしい。ラストは弘田三枝子の「人形の家」と「VACATION」で閉める。楽しかった!出演者も楽しそうだが、観ている我々も抱腹絶倒。腹が痛くなるほど笑った。終演は9時半だった。
 その後の夕食会はMとTら、さらにメンバーが増え、期間限定発売されている鞠花(マリバナ)をジョッキで、乾杯!いつの間にか日付が変わり、おっ、私の誕生日だ。ハッピーバースデイ!二次会にも行きサンセール盛岡に帰ったのは午前2時頃だった。すっかりご馳走になり、最後はタクシーでサンセールまで送ってもらい、深謝。  
    
11月24日(土) 盛岡文士劇 散髪の後盛岡へ エスポワールいわて・泊 
 教え子のKくんのおかげで、きわめて入手困難な盛岡文士劇のチケットを取ってもらった。今夜と明日の昼、夜の3回の公演であるが、各500人の定員だから、チケットを手に入れられるのは1500人だけである。毎年発売と同時に売り切れるとか。今日は盛岡劇場で6時30分からの観劇となる。いつもの床屋さんで散髪した後、盛岡へ。
 途中の道の駅・紫波ふるさとセンターでりんごをお土産に買い、午後3時、Y先生宅をお邪魔する。文士劇にはY先生の弟さんも出演(白柄組服頭領・酒田金平太役で重要な役どころ)するという。1時間ほどいてその後、大通りのエスポワールいわてへ。チェックインの後、徒歩で盛岡劇場へ行く。5時40分ごろ着。
 すでにFやN子がロビーで待っていた。すぐにKがチケットを持ってやって来る。1年ぶりだ。去年はありがとうございました、すっかり酔っ払ってしまって、とK.。パンフレットを眺めてみると、今年は大塚さん出演しないようだ。昨年はひどすぎたからね。テレビ放映で見たが、番組終了後は局へ電話がバンバンかかってきたとか。
 さて、盛岡弁芝居の「これむずら」。畑中美那子さんは完璧な盛岡弁と演技力でずば抜けていた。言うことなし。落合昭彦さんの堂々たる演技力も良かったよ。一番笑わせてくれたのは、NHKの稲塚アナとIBCの神山アナだったよ。その他、テレビ岩手と岩手朝日の女性アナ、初々しくかわいかったな。とにかく、おかしくておかしくて、親父ギャクも満載で笑いっぱなしの1時間だった。ちょっと真面目な「極付版隋長兵衛」(高橋克彦・主演)よりずっとおもしろかったよ。
 その後、夕食はすでに予約してあったという、スナック「秋桜」で。12時過ぎまで。集まってくれたのは、文士劇を見た4人の他、高校卒業以来初めて会って最初は誰だか分からなかったT、日本野鳥の会岩手支部での幹部候補のY、4人の子育てに忙しいM子ら7人。毎年、文士劇の日にはこうやって集まろう、と約束して閉会。
 エスポワールいわてまでFらと歩く。こんな時間なのに大通りには若者が大勢いる。いったい何してんだろう。高校生らしき女性のグループにKが声をかけたようだ。おごってくれるならいいわよ。何がいいわよだ、早く帰って勉強しろ!