相原 大輔 

2005年2月16日(水) 雪、雪、雪、吹雪 「キルケーの毒草」(相原大輔・著)を読む ああ、清照(キヨテル)くん。。
 今日も午後からずっと雪。夕方30分雪かき。今年は本当に雪の多い寒い冬だ。暖冬だ、と言ったのはどこのどいつだ!天気予報では今夜も雪。明日の午前中まで雪が降り続くとか。明日も盛岡に行かなければならないが、私が盛岡に行く日には必ず雪が降る。もう、いい加減にしてくれよ、と言いたくなる。
 「キルケーの毒草」(相原大輔・著)を読む。怪奇幻想もので始まるが、コテコテの本格ものだった。時代は大正時代。ある屋敷内で連続で発生する殺人事件。果たして探偵役は誰なんだ?登場人物が多いが、登場人物一覧も屋敷の見取り図もない。自分で作るしかない。
 登場人物の一人に清照(きよてる)という重要人物あり。他人じゃないみたい。探偵役だったらいいな。殺されたり、犯人だったりしないでくれよ。そう思いながら読み進めるが、残念!素っ裸にされ、頭部を切り取られ、下半身が地面に埋められた死体で発見される(ネタバレ、ごめん)。最悪。
 独特の雰囲気にどっぷりと浸かれる作品。文章表現や使われる漢字も古臭い。作者、相原大輔はまだ若いはず。この作品が二作目だと言うが、久々に本格派登場、と言ったところか。それにしても最初の殺人事件が起こるのが250ページ目あたり。少し、引っ張り過ぎるな。それから探偵役は一体誰?しばらく分からなかった。
 同性を愛するということは究極には相手と同化すること。その同化とは相手を殺して喰ってしまうこととか。ああ恐ろしい。
 怒涛の解決編とは言うが、あれ?、しかし、解決編も長い、長い。終わったと思っても、ホラー映画のように、またまたびっくり。 


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