1 「トロイ」 監督:ウォルフガング・ペーターゼン 出演:ブラッド・ピット エリック・バナ オーランド・ブルーム ダイアン・クルーガー ブライアン・コックス ピーター・オトゥール 
 昔はよくあった歴史劇スペクタクル映画。「クレオパトラ」、「ベンハー」、「十戒」(読み方はジュッカイではない、念のため、ジッカイと読む)、「ローマ帝国の滅亡」など。70ミリ(フィルムの幅のこと)の大画面で、群集シーン、戦闘シーン、凱旋シーンなどが、圧倒的迫力で描かれ、歴史に疎い私でも、つまりストーリーはよく分からなくても、興奮しながら見ていたものだ。しばらくそんな映画を観ていない。「グラデエーター」がそれに近かったと思うが、戦いは1対ライオンや1対多数の復讐劇で、スペクタクル映画とは呼ばれなかった。
 「トロイ」は正真正銘、そんな懐かしい歴史劇スペクタクル映画である。どこまでCGでどこから実写かまったく分からない、大画面を埋め尽くす10万の兵士や1000艘の艦船隊に度肝を抜かれる。「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還」にもびっくりしたが、それ以上の大迫力シーンが続く。
 誰もが知っている「トロイの木馬」がラスト近くに登場する(写真)。木馬ネタでもう少し引っ張るかと思ったが、すぐに終わってしまった。せっかくの木馬逸話である。見せ場の1つではあるが、もっとひねりを加えてストーリー上重要なアイテムにして欲しかった。
 主人公はB・ピット演ずるアキレス。予想通りと言うか、アキレスがアキレス腱を弓で射抜かれ七転八倒する。思わず笑ってしまった。B・ピットの6ヶ月にも及ぶ肉体改造の結果は女性ファンにはたまらない肉体美。また「ロード・オブ・ザ・リング」でブレイクしたオーランド・ブルームも準主役。しかしあまりカッコいい役柄ではない。女性ファンはちょっとがっかりするであろう。ヘクトル役のエリック・バナの方に男の色香を感じた人が多かったと思う。個人的に私は、あの「アラビアのロレンス」のピーター・オトゥールの華麗さ、否、加齢さにしびれた。 

2 「デイ・アフター・トゥモロー」 監督・脚本・ストーリー・製作:ローランド・エメリッヒ 
出演:デニス・クエイド ジェイク・ギレンホール エミー・ロッサム ダッシュ・ミホーク 
 「インデペンデンス・デイ」や「GODZILLA」のローランド・エメリッヒが監督、脚本、製作を務めるパニック映画(ディザースター自然災害ムービー)。あちこちツッコミを入れたくなる(東京千代田区のシーン、あれはひどい。まるで一昔前の香港じゃないか)映画である。しかし細かい所は抜きにして、スケールの大きい、面白い映画である。個人的に私はこの監督が作る映画はどれも好きである。
 映画では、地球温暖化が進み(これは現実に起こっている)、全世界規模の大災害が各地で発生する。ハリケーン、竜巻、ひょうを伴う台風、地震、津波、そして第2次の氷河時代が突如北半球を襲う。かつて見たディザースタームービーを凌駕するSFXは息をもつかせぬほどの大迫力で観客に迫り来る。「ツイスター」や、「ディープインパクト」、「パーフェクト・ストーム」よりその迫力は上だ。「インデペンデンス・デイ」で見たことのある、同じように空を見上げて唖然とするシーンが2、3あったが、同じ監督だから仕方がないか。
 SFXだけの映画ではない。もちろんストーリーもきちんとある。この手の映画にお馴染みの(うすっぺらな)家族愛、男女愛がこの映画でも描かれる。地球温暖化から世界を救う研究をしていたジャック・ホール教授(デニス・クエイド)は、一人息子とその恋人らを救助するために氷河期に入ったニューヨークに向かう。氷に覆われたニューヨークのシーンもCGでリアルに表現される。素晴らしい!見事な映像美である。
 しかし、前半の、猛威を振るう自然災害のシーン(動)に比べ、氷河時代のニューヨークのシーン(静)にもご都合主義が多い。津波で座礁したあの船、図書館で本を燃やし暖をとる若者たち、素手で金属に触ったり、ETC。
 そして何といっても、ラストのお気軽さ。もう唖然とするしかないラストである。ひねりもどんでん返しの妙もあったもんじゃない。あれしか考え付かなかったのだろうか。あまりにイージー。あんなラストなら私だってストーリーテラーになれる。
 それでも、私はこの映画を04年上半期のベスト2にランクさせた。面白いよ、と多くの人に勧めたい映画である。地球温暖化に無関心な人にも見てもらいたい。地球のあちこちで発生する異常気象が不気味に思えてくる。 

3 「ラブストーリー」 監督・脚本:クァク・ジェヨン
出演:ソン・イェジン チョ・スンウ チョ・インソン ギウ イ・サンイン イム・イェジン
 盛岡フォーラム3。時間ギリギリに入ったらパイプ椅子席しかありませんがよろしいですかと言われた。かまいません。しかし中に入ってみたら最後列の真ん中に1席だけ空席があった。ラッキー。観客は中高年も多い。
 原題は「ザ・クラシック」。なるほど、現代の中高年にとっては、涙のでるほど懐かしい古風なプラトニックラブが描かれる。風景も学校も、制服も、これが韓国映画?と思われるほど昔の日本そのものじゃないか。懐かしい。
 詰襟5つボタン・黒の学生服、私も高校時代かぶった学生帽、お下げ髪の女子高校生、フォークダンス、モンキーダンス、フォークソングのギター、朝礼と校長挨拶、校門検査、校則違反のケツタタキ、反米(ベトナム)デモ、駅の別れ、友人同士の三角関係、印象的な雨のシーン、「振り返れ、振り返れ、あっ振り返った」、「クレオパトラ」、「ローマの休日」の破れかけた映画ポスター、何十通にも及ぶラブレターetc。ノスタルジーそのものである。
 何度も涙が出る。随所に笑えるシーンもあるが、声を出して笑ったらまずいという雰囲気が観客同士にあった。特に友人のテス(イ・ギウ)のおかしさはたまったものではない。周りの人たちも笑いを必死でこらえている。私はこらえきれずに声を出して笑ったが、下品な奴だと思われたかも知れない。
 テレビでは「冬のソナタ」が大ヒットした。俳優も映画も今、韓国ブームとか。「ラブストーリー」はその韓国映画でありながら、日本映画では絶対に誰も作らないだろう、古典的な愛の物語。笑いながら泣きながらの2時間だった。数十年ぶりにこんな映画に出会えるとは思ってもみなかった。高校時代に観た「故郷は緑なりき」(この映画、知っている人がいるだろうか)以来だろう。

4 「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」 監督:ピーター・ジャクソン 原作:J.R.R.トールキン
出演:イライジャ・ウッド リブ・タイラー ヴィゴ・モーテンセン ケイト・ブランシェット オーランド・ブルーム ヒューゴ・ウィービング イアン・マッケラン ショーン・アスティン
   1作目「ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間」は高田交友館で見たが、それほど面白いとは思わなかった。2作目の「二つの塔」では、あの評判になった戦闘シーンに眠気も吹っ飛んでしまった。
 そして3作目「王の帰還」は評判も、面白さ&感動も最高だった。長い、3時間23分の映画である。クライマックスが3つも4つもあったような。退屈したり眠くなる暇なんてまったくなかった。
 人間ドラマ(フロドとサムの裏切りや友情)の部分も今回はよく描かれている。今まで脇役でしかなかったがサムが邪悪なゴラムと対決し、指輪の魔力に犯されつつあるフロドを助ける。もう脇役なんかではない。いい役柄だった。
 指輪を捨てる最後の旅。断崖絶壁を昇り、巨大グモと対決し、ジェイソンみたいな不死身のゴラムと指輪をめぐる戦いを繰り広げる。そしてフロドがついに指輪を捨てる。手に汗握るシーン。フロドが死ななくてよかった。
 SFXを駆使した戦闘シーンには度肝を抜かれる。CGならできないものはないとは思って見ていてもすごい。ものすごい。20万の大軍、巨大象、サラマンダー(?)、醜く奇怪な闇の勢力たち、溶岩流、巨大要塞、投石機。もう圧倒的に迫りくる。ゴジラ、ガメラ、モスラ、大魔神など日本の怪獣など子供だまし、と思ってしまうほどである。
 指輪が捨てられてもすぐにエンドクレジットとはならない。20分ぐらいも余韻に浸れる。ホメット族の村や港での別れのシーンが癒してくれる。そして、珍しく THE END という文字が。日本映画でも”終”という文字を見ることは最近、まずない。洋画でも”THE END”などしばらく見たことがない。かえって新鮮だった。

5 「ラスト・サムライ」 監督・製作・脚本:エドワード・ズウィック
出演:トム・クルーズ ティモシー・スポール 渡辺謙 真田広之 小雪
 「ラスト・サムライ」は、外国人主導の、変な日本人が出てきて笑いを誘う、変なアメリカ映画ではない。堂々と日本人役者がハリウッドの大スターと肩を並べて競演・熱演している。しかもテーマは武士道。出演者が多くを語らずとも、阿吽の呼吸で義、忠、礼、誉など、サムライ・スピリットがずんずんと伝わってくる。そして小雪演じる、夫を殺された”たか”の、耐える女の忍ぶ愛がこれまたいい。世界の大スター、トム・クルーズとラブシーンを演じた小雪。うらやましい。役者冥利だろう。
 日本人を取り上げるハリウッド映画でこれほどしっかりと日本人を描いた映画がかつてあったろうか。否、絶対にない。「パール・ハーバー」しかり、「キル・ビル」、「タックシー2」、しかりである。どれも、外見も行動もステレオタイプな日本人が登場し、我々から見ると変な日本人になるのが多い。
 しかしこの「ラスト・サムライ」は違う。脚本も時代考証、衣装など、さらにはセットもよく練られている。日本人キャストもトム・クルーズに負けない存在感を示していた。
 金が相当かかっているようだ。戦闘シーンは迫力もあり、画面にぐいぐい引き込まれる。西部劇と正統派時代劇が交じり合い、味付けは「7人の侍」と行った言ったところか。さらに男女の情愛も。涙が出る。
 こんな面白い時代劇を日本のスタッフでも作ってほしいものだ。本当に久しぶりに、時代劇らしい時代劇(実はアメリカ製であるのはちょっと複雑)に心を揺さぶられた。2時間半、少しも長く感じなかった。満足。

6 「キル・ビルVol2」 監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン デヴィッド・キャラダイン ダリル・ハンナ 
 キレた演出で好評だった前作「キル・ビル」は、サムライ・マカロニ・ヤクザ・クンフー・ウェスタンごちゃ混ぜで、これぞQ・タランティーノとマニアックな絶賛を受けた映画である。青葉屋での死闘、雪の降る日本庭園でのルーシー・リューとの対決、奇妙な女性2人組みのロックンローラー、栗山千明との「バトル・ロワイヤル」風対決、ブルース・リー風衣装、日本アニメ、等等、良識ある日本の映画ファン(?)を打ちのめしてくれた映画であった。
 「キル・ビルvol2」はその続編である。誰しもさらにパワーアップされたQ・タランティーノ映画を期待する。しかし、残念。「vol2」はまともな(?)映画になっていた。題名も「キル・ビルvol2 ザ・ラブ・ストーリー」である。復讐しようとする前夫ビルとの愛が再燃か。
 ビルの娘をみごもったまま殺されかけたはずが、実は娘が生きて4歳になっていたという設定。娘が毎晩見るテレビ番組が「Shogun Assasin」(アメリカ版子連れ狼)。なるほど「vol2」はQ・タランティーノにとって「子連れ狼」だったという説が理解できる。
 テーマは同じ復讐であるが、冒頭、ビル役のデヴィッド・キャラダインがフルートを吹き登場。年を取った役者だが渋い、かっこいい。これがビルか。最終的な復讐の対象者がこの男、ビルだったのだ。
 アクションは前作より少なくなっている。前作のハチャメチャアクションを期待するとがっかりする。のっけからブライドが胸を銃で打たれ、棺おけに入れられ地中に埋められる。最初から主役が死んでしまうわけ?
 少なくなったアクションでもエル役のダリル・ハンナとの対決シーンは見ものである。残っている片目もえぐり取られ、のた打ち回るエルを残して立ち去るブライド。女戦闘マシーンとも言えるエルが両目を失った。と言うことは、「vol3」では、エルを座頭市として登場させようとする魂胆か。Q・タランティーノならやりそうだな。

7 「死に花」 原作・太田蘭三、監督・犬童一心
出演:山崎努、青島幸男、谷啓、長門勇、藤岡琢也、松原智惠子、小林亜星、吉村実子、ミッキー・カーチス、宇津井健、森繁久彌
 出演者が豪華な顔ぶれである。山崎努、青島幸男、谷啓、長門勇、藤岡琢也、松原智惠子、小林亜星、吉村実子、ミッキー・カーチス、宇津井健、森繁久彌など、往年の大スターや昔の清純派女優など、懐かしい顔ぶれである。もちろん山崎努など、まだまだ現役で頑張っている役者もいる。
 森繁久彌はまだ生きていたのか(失礼)。演技なのか地なのかわからないボケぶりが笑わせる。宇津井健の”赤いシリーズ”でお馴染みのオーバーアクションは健在だった。長門勇を見たのは「三匹の侍」以来か。岡山弁?の、あの昔のギャグを出さないでよかった。これは谷啓にも言えること。松原智惠子のあのシーン、もう少し見たかったな。青島幸男(元東京都知事)のセクハラ爺いは横山ノック(元大阪府知事)への強烈なあてこすりか。
 一くせも二くせもありそうな、そんな爺さまたちが銀行襲撃を企てる。現実感に乏しすぎるが、まあ、かたいことは抜きにしよう。奇想天外な老人パワーを単純に楽しめばいい。果たして銀行襲撃は成功するのか。この手の映画にあるラストの落ちは、など映画ファンの興味をくすぐる。しかし満足度5分の3、つまり6割ほど。原因は老人をスーパーマン的に描くのか、どこにもいる平凡な爺さんたちが苦労に苦労を重ねて銀行襲撃に成功するという風に描くのか、中途半端だったためと思う。

8 「イン・ザ・カット」 監督:ジェーン・カンピオン 製作:ローリー・パーカー、ニコール・キッドマン
出演:メグ・ライアン マーク・ラファロ ケヴィン・ベーコン ジェニファー・ジェイソン・リー
 ラブコメの女王メグ・ライアンが性に目覚める女性を演じるシリアス・ミステリー。
 メグ・ライアンは「ユー・ガッタ・メール」などのラブコメではとてもキュートな女性である。もちろん私も好きな女優の一人であるが、そんなメグ・ライアンがこの「イン・ザ・カット」ではびっくりするほど大胆な演技をする。オールヌードで激しいラブシーンを演じるのだ。清楚でキュートなイメージを完全に覆す。
 題名のカット(CUT)とは、スラングで「割れ目、秘密の部分、安全な隠れ場所」であるという。ギャンブラーが、他人のカードを盗み見るときに使う言葉であり、語源は女性の性器。転じて、人から危害を加えられない安全な場所のこと、とか。現代英語の研究、特にスラングの採集に余念がない大学講師のフラニー(メグ・ライアン)を隠喩的に表現する題名である。
 ストーリーはそれほど衝撃的ではない。サスペンスやホラーが期待ほどでない。やはりこの映画の話題性はメグ・ライアンの演技(艶技?)。女性監督(ジェーン・カンピオン)、製作ニコール・キッドマン、そしてメグ・ライアン主演。となれば、女性のための、女性による、女性の映画なのだろう。

9 「ミスティック・リバー」 監督:クリント・イーストウッド 原作:デニス・ルヘイン
出演:ショーン・ペン ティム・ロビンス ケビン・ベーコン ローレンス・フィッシュバーン
 かなり評判の良い映画である。評論家も絶賛しており、アカデミー賞ノミネートの話題も出てきている。監督名、キャスト陣を見れば、なるほどと頷けるだろう。 ただ、テーマが重い、暗い。映画に何よりもエンターテインメント性を望む人には受け入れられない映画だろう。
 子ども時代の忌まわしい体験(幼児異常性愛被害者)が大人になってもトラウマとなって残る。そこから幼なじみ3人に襲いかかる悲劇。25年後、成長して3人が出会った時の立場は、被害者の父、容疑者、そして刑事だった。O・ヘンリーの短編、AFTER 15 YEARS を思い出すストーリーである。が、あんなきれいなストーリーでは全くない。
 被害者の父親役のショーン・ペンの演技がすばらしい。「I AM SAM」でも名演技を十分に見せつけてくれたが、今回も泣き叫ぶシーンなど、とても印象的である。よくもあんなに顔の表情を変化させれるものだと思う。
 チラシの宣伝文句にある「もう一つのスタンド・バイ・ミー」はちょっと違うと思うな。3人の友情、信頼などはテーマになっていないからだ。

10 「タイム・ライン」 監督:リチャード・ドナー、原作:マイケル・クライトン
出演:ポール・ウォーカー、ジェラルド・バトラー、フランシス・オコナー、アンナ・フリエル
 原作はヒットメーカー、「ジュラッシク・パーク」や「ツイスター」のマイケル・クライトンである。監督は「リーサル・ウェポン」シリーズのリチャード・ドナー。この2人で作る映画である。きっと面白い映画に違いない。
 さて、出演者は?主演がポール・ウォーカー(ワイルド・スピード)とジェラルド・バトラー(サラマンダー、トゥーム・レイダー2)だって?女優はフランシス・オコナー(ウィンド・トーカーズ)とアンナ・フリエル?カッコ内の作品で見ているはずなのに、記憶に残っていない俳優たちだ。他のキャストも知らない俳優だけ。
 主役にメル・ギブソンぐらい出してくれないと、14世紀の似たような衣装、髪型、髭など、誰が誰やら時間がたつまでわからない。過去に取り残された考古学教授もハリソン・フォード(インディ・ジョーンズ)でなくてもいいから、もっと知的な個性的なキャラクターにしてほしかった。彼を救いに過去に行って何人も犠牲者が出ているのに、それをなんとも感じずに、アホな行動で観客をしらけさせる。
 ラストの時空を超えたロマンスも取ってつけたようである。この映画に関しては、ストーリーや俳優には目を瞑ろう。アクション映画として見ると面白い。特にタイムスリップした14世紀ではずっとテンションが高いまま進行する。英仏100年戦争の城の攻防も見ごたえある。夜の場面、あの投石機や弓矢の場面は見ごたえがある。
 しかし、アメリカではこけた(という)映画である。日本ではまあまあか、そこそこヒットしているのだろう。今日は1000円デーのためもあろうが、超満員。整理券配布のうえ補助席、立ち見まで出ていた。