■高級鉋 東郷 ■


高級鉋 「東郷」 中野武夫 作

 東郷鉋について

 明治の頃英国アンドリュー社で製造され、海軍大将東郷平八郎の芳名を得た
「東郷ハガネ」と呼ばれる優秀鋼がありました。
そのハガネは、抜群の研ぎ易さと、削り肌の艶の良さ、そして強靭な粘りで、
玉鋼を鍛えた和鋼に取って代わるものでした。
しかしながら、この優秀鋼は刃物製作上の温度管理の難しさがあり、また昭和の初めには
時局の変遷に伴ってもはや輸入されることはなくなりました。
「昔の鉋は良く切れた」と「戦前の鋼」を惜しむ声も聞かれ続けて参りましたが、
最近そのハガネが少量ながら発見されました。
 そこで現代の温度管理設備のもとで、まぼろしの切れ味を甦らせるべく試作を繰り返し、
ついに、良い鉋にまとめ上げる事が出来ました。
 甦った「幻の切れ味」をお試し下さい。尚、切れ刃の角度は、二十七度に研ぎ上げております。
この角度より鋭角の刃研ぎは、お薦め出来ません。