
遠野郷に伝承されてきた昔話を絵にしてみました。
解説も自己流ですんでご了承ください。
平成16年4月12日 石橋でんぱち
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| 柳田国男 | 佐々木喜善 |
| 民族学の創始者で「遠野物語」の著者 明治8年7月31日、兵庫県神東郡田原村に 生まれる。明治20年、12歳で上京、郁文 官中学を経て、明治30年、22歳で東京第 一高等学校を卒業し東京帝国大学に入学 田山花袋や国木田独歩と交流した。 遠野出身の佐々木喜善とのめぐりあいな どがきっかけとなって、民俗学の世界へ と足を踏み入れる。 明治43年に出版された「遠野物語」は 柳田民俗学の出発を記念する画期的な 作品となった。 |
岩手県上閉伊郡土淵村に生まれ
る。 此話はすべて遠野の人佐々木鏡石君より 聞きたり・・・・と「遠野物語」の序文 にあるように「遠野物語」誕生のきっか けとなった。 |
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| かくらさま | さむとの婆 |
| 子どもは、自由奔放である。村の神様さえあそび仲間にして しまう。大人が叱っても無頓着だ、叱った大人が病で床に伏し たとある。自由闊達な心を大切にしたい。 それにしても、こうした姿が近頃、見えなくなってしまった。 |
若い娘が、突然村からいなくなった。 しばらく経って、集落の寄り合いのとこに現れて、皆びっくりした が、又、どこかにいなくなってしまった。 若い頃は、どこかに、わが身を満たしてくれる世界があるように 思えてならないものだ。青い鳥は足下にありか? |
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| ス スキ餅 | 蓮 台野 |
| 生活のため、亭主は出稼ぎにでなければならなかった。 女房は家を守り働らいた。その隙をねらい、ちょっかいをする男どもがいた。それを悲しんだ女房は死んでしまった。嘆き悲しんだ亭主は亡骸をたべてしまっ た。 その後、ススキ餅をたべる風習ができた。 ストーカー、セクハラか? |
遠野郷は貧しかった。 親思いの息子でも自分が食うのでやっとだった。 年老いた母の世話をしたかったができなかった。 歴史は続く、高齢社会これから本格化。 介護問題、今日は他人の身、明日は我が身。 |
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| おっ ほう鳥 | 縄 文の後 |
| ある娘の好きな人が行方不明になった。娘は昼も夜も探しているうちに鳥
になってしまった。駄賃づけが夜通ると、谷間のほうから「おっほう〜おっほう〜」とかすれた声で鳴く鳥がいるそうだ。 |
遠野には、石器時代や縄文期の遺跡が多くある。その場所を蝦夷の跡と名
付けたようだ。 綾織新田遺跡が国指定の遺跡になった。市民全員が古代に帰り自 給自足の生活を体験するのも一考か。 人間本来もっと、もっと自由であったはずなのだが。 |
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| 続 石(つづきいし) |
| 今でもある。台石2m、笠石4m〜7mの巨石である。自然にできたとは
思えない。 武蔵坊弁慶が乗せたんだと。 |
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| 霊 泉 |
| 昔、附馬牛村の東禅寺の和尚さんが、伽藍を建てるとき、きれいな水がほ
しくて早池峰山に向かって祈願した。そうしたらある夜、美しい女神が白馬に乗って現れ、願いをかなえると約束した。 猿ヶ石川の源流早池峰山、今こそ山、川を大切にしなければなら ない。 |
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| 遠 野三山 | 河 童 |
| 昔、遠野に三人の娘を連れて女神がやってきた。石上、六角牛、早池峰山
それぞれの主にするが、一番姿のいい山は今晩、美しい夢をみた娘にあたえる約束をして床についた。真夜中、長女の胸に美しい華が天から降りた。しかし目を
覚ました末娘はその華を自分の胸に乗せた。早池峰山は末娘にきまった。 |
遠野には河童を観たという人がいる。「そのとおりでがんす」と極貧の嫁
の仕業か河童渕、河童渕腕白わらしの戒めか子沢山今は昔のものがたり。 少子高齢社会、年金制度もままならず。 |
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| 座 敷わらし |
| 座敷わらしとか、蔵ぼっこの現れる家は栄える。逆にいなくなった家とか
出て行くところを目撃された家は衰退してしまうという。 |
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| 池 端の臼 | 二 人の女房 |
| 池端家の臼は、米一粒入れて挽くと小判にかわった。律儀者の主人は一日
に一回挽いた。それを知った女房は一度にまとめて挽いた。それ以来、小判がでなくなった。臼は座敷から転げ落ちて庭の池に入ってしまった。その後、その池
は、池端の池といわれる。 |
侍の小笠原某、上役の家で酒をご馳走になり、我が家に帰ると女房が二人
いた。判別できず悩んだがはたと名案浮かび、台所から酒を取り出し、女房にサービスをした。一人は、おいしそうに盃をほした。もう一人は、舌を出しぺろ
り、ぺろりと舐めだったんだど。 いざという時、本質がでる。 |
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| ト オヌップ | 雪 おんな |
| 遠野は大昔、湖だった。 (トオヌップ=アイヌ語で湖) |
春になると、あんなに降った雪も跡形なく消えてしまう。 雪おんな果かなきものの権化かな。 |
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| や まんば |
| 嫁入り寸前の、娘が一人で留守番をすることになつた。 お袋さんは誰が訪ねて来ても木戸を開けてはならないと、注意をして出て行った。しかし、爪の立つだけでいいからとの誘惑に戸を開けてしまい、「やまんば」 にさらわれてしまつた。 遠野郷は、嫁、婿不足、出でよ現代のやまんば、なれ、魅力ある 男に、魅力ある女性に。 |
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| 笛 吹峠 |
| 青笹村に、一人の継子の子どもがいだずもな、継母は、その子どもを山に
馬の放牧にやり、四方から火をつけ、焼き殺してしまたんだど。 笛を吹くのが好きな子どもだったづ、火のなかから笛の音が聞こえてきたんだど。それで、その場所が笛吹峠と言われるようになったんだど。 |
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| 山 おんな | 伝 公 |
| 荒くれ猟師が山に行った。背丈より長い髪をひく女に出あつた。普段から
思慮深くないとだつたので、ただちに鉄砲で撃ち殺してしまつた。黒髪を切り落とし懐に入れて、家路の途中、眠気が起きた・・・。(つづく) |
遠野の町に、35,6歳まで町中を歩きまわって一生を終えた男がいた。
町の人達は、「伝公馬鹿」と呼んだ。人目には、その様子は奇妙に映った。しかし、不思議な予知能力があったんだど。 |
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| ま よいが |
| ある娘が川に洗い物に行ったところ、川上から朱塗りのきれいなお椀が流
れてきた。家に持ちかえって、米びつの枡代わりにしたところ、食べても、食べても米の量が減らなかつたんだど。それから、この家は裕福になつていったんだ
ど。このことがある前、この娘、ふき取りしてて路に迷ったとき山奥にはあるはずもないような立派な屋敷を見だごとがあり、その座敷のお膳に朱塗りのお椀が
あったんだど。 |
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| 天 人児 |
| 青笹村の池に六角牛山から天人児がきて水遊びをしていた。そこへ釣りに
きた男が珍しい着物だといってこっそり持ち帰った。天人児は衣がなくては天に帰れず、葉っぱで身を隠し探し回った。(続く) |
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| お しらさま |
| あるところに、貧しい百姓がおりました。妻に先立たれておりましたが、
美しい娘がおりました。百姓は一頭の馬を飼っていましたが、娘はその馬と恋をし夫婦になりました。怒った百姓は、桑の木に馬をつるし上げ殺してしまいまし
た。娘は、驚き、嘆き、馬と共に天に昇ってしまいました。 |
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| ま たぎ | 神 隠し |
| またぎ某は、火縄銃をかついで雉を撃ちに山に行った。しかし、雉を見つ
け引き金を引こうとすると狐が現れ邪魔をする。度重なることから的は狐と引き金を引いたが弾でなかった。調べると、筒に土がびっしり詰まっていた。逃げる
狐はニヤニヤしていた。 |
回忌、法事のときに神隠しにあった人が現らわれる。 |
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| 胡 桃占い |
| 昔、農家で次の年の天候を知るのに、胡桃を炉端の火の中にいれ、その焼
きあんべで占ったど。 |
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| の んべ息子 |
| 生活が苦しいのに、夜になると街に出かけて行って飲み歩いている男がい
だったづもな。付けを貯め家まで催促にこられで、お袋さんや女房に心配やら迷惑をかけ泣かせていても本人は何の反省もしなかったんだど。女房は姑に「かが
あが、しつかりしていねがらなんだ」とそのたんびに怒られ、嫁は泣くしかねがったづ。 こんな男、何ぼいたんだか。今でもいるがもしれないな〜、俺も その傾向があるがら気つけねばね〜な〜。 |
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| 天 狗 | 狐 |
| 遠野では「私の先祖は金を掘っていた。との話をよく耳にする。又、遠野
には天狗が多くいたという。特に山奥に居る天狗の正体は金山士ではなかったかとの噂がある。 奥州平泉の黄金は遠野の天狗がささえたか。 |
買い物を済ませ家路を急いでいると、あねさんが、道端で腹病みしていた
ので世話したんだど、お礼に酒ご馳走になり寝てしまった。目を覚ますと何もなくなってたんだど。 小生、似た経験あり。 |
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| 夫 婦釜 | 松 川姫 |
| 附馬牛村にあったお寺の引越しで、二つある釜の片方を盛岡に運ぼうとし
たら、やんただって夜になると、異様な音を出して本堂を転げまわったず。そして運搬の道中に川の淵にさしかかつた時、転げ落ちて川の底に沈んでしまった
ど。今でも川の底にあるず。 |
ある殿様に、病弱なお姫様がいたたづもな、ある時、松崎沼を見に行きた
いとというので駕籠に乗って出かけずもな。沼を眺めていたお姫様が、いぎなり沼の中に入ってしまったんだど。 駕籠の中に蛇の鱗があったたづ。 |
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| 赤 い頭巾のむすこ | 卯 子酉さん |
| 昔、綾織村の街道をのっぺらぼうのせがれ抱っこして、通る旅人がいたん
だど。元気がねがったから田植えしていたあねさんが励ましたんだず。その後、綾織村に住みついて、その旅人が居た印が、今でも残っているそうだ。 |
卯子酉さんは縁結び、若き恋 未熟なる故成りがたし弟子奉公を勤め上げ
た人が自分の生まれ故郷から分霊してきたんだど。 |
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| 姥 石 | 鳥 御前 |
| 昔、一人のいたこが、女人禁制の山の掟に逆らい、「おら神様さ仕える身
なんだからなんてもね〜」といつてべごに乗って登っていつたっけ、みるみるうちに大風、大雨になり、麓まで吹き飛ばされてしまった。そして、姥石になって
しまった。となりにはべご石もある。綾織村字砂子沢、石上山の話 |
鷹匠、あだ名は鳥御前、ある日連れときのこ取りに出かけた。綾織村の続
石の岩陰で赤い顔をした男女にであった。とうせんぼするので、鳥御前からかって刀を抜いて振り回した。赤ら顔の男本気で蹴ったら気絶してしまった。連れが
鳥御前を家まで連れ戻ったが三日ほど寝込んで死んでしまった。 |
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| 塩 売り | 鳴 き釜 |
| 遠野町に与作という塩を商う人がいた。与作から買った塩の中には小判が
入っていた。その日が正月の十一日だったのでそれ以来、正月十一日には塩を買う日になった。 |
遠野町一日町に朝早く不思議な音を立てる釜があった。めづらしいのでみんな見にきた。この家は年々繁盛していったど。 |
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| 不 思議な力 | 不 思議な男 |
| 上郷村の、ある娘が川原に石拾いに行ったずもな、そしたっけ坊さんが現
れ、木の葉と何が貰ったけその娘に不思議な力が授かった。 人との交わり、出会いが人を変え、時には人生をも変える。特に も小、中学生時代にはよき先生に出会えるようにと祈らずにはいられない。小学生期は人格の基礎ができ、中学時代は人生観の基礎ができた気がする。 |
遠野町の万吉という人、某所に湯治に行った。 そこで、「汝は、万吉であろう」と話かける者あり。なんで、俺を知っているのかと思ったが、万吉、湯治を終え帰り際、「俺も遠野の町で遊びたい」との事。 万吉、馬で帰る。 ところが、その男既に遠野にいだったど。(続く) |

