標準語 | 遠野言葉 | 使い方 |
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しおれる
(萎れる) | すどる |
蕨が(すどる)
(ワラビが萎れる) |
しか
(鹿) | すす |
(すす)汁
(鹿肉の汁) |
しかる
(叱る) | えずめる |
悪戯ばりしてるから(えずめる)
(悪戯ばかりしてるので叱る) |
しそんじる
(仕損じる) | そぐなる・そごねる |
四十になるまで嫁ぇ貰い(そごねる)
(四十歳になるまで嫁を貰い損ねる) |
しっぱい
(失敗) | そごねる・そざす |
よぐたげでかえって(そざす)
(欲張りになって余計に失敗する) |
しつれい
(失礼) | ぶじょほ |
なげぁ間(ぶじょほ)してしまった
(長い時間失礼してしまった) |
しぬ
(死ぬ) | め・おどす・はがかる |
あの人もついに(はがかった)
(あの人もついに亡くなった) |
しばらく
(暫く) | ちょっとぎま |
(ちょっとぎま)町さ行ってくる
(しばらく町に行ってくる) |
じまん
(自慢・高慢) | ごんけ |
(ごんけ)吐く
(大事を言う) |
しもやけ
(霜焼け) | すみぱれ |
毎日雪ちょしすてで(すみぱれ)になる
(毎日雪を弄ってて霜焼けになる) |
しゃべる
(喋る) | へらめぐ・へらめがす |
あるごどねぇごど(へらめがす)
(有りもしない事を喋る) |
じゃれる
(戯れる・甘える) | そべぁる |
犬が飼い主に(そべぁる)
(犬が飼い主にじゃれる) |
しゅうい
(周囲・近辺) | あだり-ほどり |
(あだり-ほどり)気ぃ付けで歩げ
(周りに気をつけて歩け) |
じゅうのう
(十能) | しかぎ・すかぎ |
すみおぎだがら(すかぎ)持ってこぉ
(炭火熾きたから十能持って来い) |
しゅうり
(修理・修繕) | くすぐる |
屋根のぶっかれ箇所を(くすぐる)
(屋根の壊れたところを直す) |
しゅじん
(主人) | おど・おどさん・おどちゃ・おどつぁん・とど |
えの(おどつぁん)いだすか
(家の主人は居ますか) |
しゅふ
(主婦) | おが・おがさん・おがつぁん・かっちゃん |
こっつの(おがさん)どごさが行ったすか
(こちらのおかあさんどこかに行きましたか) |
じゅんさ
(じゅんさ) | だんぽ |
(だんぽ)の髭ぁ立派だ
(巡査さんの髭は立派だ) |
じゅんび
(準備・段取り) | すたんばい・すたんべぁ |
秋祭りの(すたんべぁ)整っだ
(秋祭りの準備が整った) |
じょうぜつ
(饒舌) | べんちゃら・おべんちゃら |
(べんちゃら)おなご
(口先の巧みな女) |
じょうだん
(冗談) | おどげ |
(おどげ)っこぉこなせねぇ男だ
(冗談を解せない男だ) |
しょくたく
(食卓) | はんでぁ・はんでぁご |
まんま時だから(はんでぁ)出せ
(食事時だから食卓だせ) |
しる
(汁・汁物) | あづげ |
(おづげ)をわげる
(汁物を椀に盛る) |
しる
(知る・覚える・記憶する) | おべる・おべでる |
わすれねぁで(おべでろ)よ
(忘れないで覚えてろよ) |
じんかい
(塵芥・ごみ) | あげつ・あんど |
(あげつ)だらけで、足の踏み場もねぇ
(ごみだらけで足の踏み場がない) |
しんく
(辛苦) | こめ |
子供に(こめ)をみせる
(子供につらい思いをさせる) |
じんそく
(迅速) | ちゃっちゃど |
(ちゃっちゃど)歩げ
(さっさと歩け) |
しんぱい
(心配) | あんつこど |
これがら寒ぐなるがら(あんつこど)だ
(これから寒くなるから心配だ) |
しんるい
(親類) | えどす・まぎ・みまぎ |
(まぎ)はいづだって助け合う
(親族はいつだって助け合う) |