標準語 遠野言葉 使い方
いいかげん
(好加減・半端)
ながらはんぱ すごどぉ(ながらはんぱ)でなげる
(仕事を半端で投げ出す)
いう
(言う)
そう・へる そつの(へる)ごだぁ、わがるども、こつの(へる)ごども聞いでけろ
(そっちの言うこともわかるけど、こっちの言うことも聞いてくれ)
いえ
(家)
え・えぇ おら(え)
(自分の家)
いがい
(意外・奇妙・不思議)
ひょんた 夕べ、(ひょんた)な夢みだ
(昨晩、意外な夢をみた)
いく
(行く)
おでぁる もう(おでぁる)てすか
(もう行くのですか)
いけ
(行け)
けづかれ さっさと(けづがれ)
(急いで行け)
いくじなし
(意気地なし・臆病者)
ずぐなす こんな事で怖がるなんておめぁ(ずぐなす)だな
(こんな事で怖がるなんてお前も臆病者だな)
いくつ・いくら
(幾つ・幾ら)
(なぼ・なんぼ) これぁ(なんぼ)だべ?
(これは幾らですか?)
いじ
(意地)
ずぐ ずぐ(わらす)
(気性の強い子供)
いじっぱり
(意地っ張り)
からきず・からきんず あそごの嫁ごぁ(からきんず)だ
(あそこの家の嫁は意地っ張りだ)
いじめる
(苛める)
かがる おなごわらすさ(かがる)なよ
(女の子を苛めるなよ)
いじる
(弄る)
せぁなむ・ちょす 大事なもんだから、あまり(ちょすな)
(大事な物だから、あまり弄るな)
いたずら
(悪戯)
わすら・わすらまね (わすらまね)ばりしてねぇで勉強やれ
(悪戯ばかりしてないで勉強しろ)
いたむ
(痛む)
やめる 虫歯ぁ(やめる)
(虫歯が痛い)
いちにち
(一日)
ひして・しして (ひして)稼げば五千円になる
(一日稼げば五千円になる)
いちにちおき
(一日おき)
ひしておぎ 病院さ(ひしておぎ)に通う
(病院に一日置きに通う)
いちめん
(一面)
あだり・えっすぎ 今朝ぁあだり(えっすぎ)雪だらけだ
(今朝はあたり一面雪だらけだ)
いっかい
(一回)
ひとげぁり・しとげぁり ま(しとげぁり)行ってこねぇが
(もう一回行って来ないか)
いっさいがっさい
(一切合切)
あれ-ながれ 差し押さえになって、(あれ-ながれ)持ってがれだ
(差し押さえになって、一切合切持っていかれた)
いっしょうけんめい
(一生懸命)
みっつど・わたわた・むたむた (むたむた)ど稼ぐ
(一生懸命に働く)
いつでも
(何時でも「不意に」)
えづだり・えづだり-かづだり・えったり-かったり (えづだり-かづだり)来られでも困る
(不意に)来られでも困る
いつだって
(何時だって)
えづも-かづも (えづも-かづも)黙ってれば、いい気になって
(いつだって黙ってればいい気になって)
いつも
(何時も)
えづらぐ・とろっぺす (とろっぺす)物忘れする
(何時も物忘れする)
いつわり
(偽り)
ぼが・からぼが・やぐど ぼがかだり
(偽りを言う者、つまりはうそつき)
いなか
(田舎)
ぜぇんご (ぜぇんご)がら、柿ぃおぐってよごした
(田舎から柿を送ってくれた)
いなかもの
(田舎者)
ぜぇんごたろ・ぜぇんごしゅ おせりで(ぜぇんごたろ)ど町さよさって来た
(馬市で田舎の人たちが町に集まってきた)
いねむり
(居眠り)
ねふかげ 婆様がしぼどで(ねふかげ)してだ
(お婆さんが囲炉裏端で居眠りしてる)
いばる
(威張る)
えきぱる あんまり(えきぱる)もんでねぇな
(それほど威張るものではないな)
いふく
(衣服)
せだぐ・せだご・せんだぐ 隣の嫁ごぁ、良い(せだご)えっぺぁ持ってだ
(隣の嫁は、良い服を沢山持ってる)
いま
(居間)
じょい・じょうい しぼどあぶねぇがら(じょい)でば暴れんな
(囲炉裏端が危ないから居間では暴れるな)
いや
(嫌)
やんた・わがね (やんた)くても我慢せぇ
(嫌でも我慢しろ)
いろり
(囲炉裏)
ひぼど・しぼど (ひぼど)さあだれ
(囲炉裏にあたれ)