標準語 遠野言葉 使い方
あいさつ
(挨拶)
あぇそ-ぐれぁ よっぽどごしぇだどめで、なんの(あぇそ-ぐれぁ)もながった
(よほど怒ったみたいで、なんのあいさつもなかった)
あいだ
(間・合間・隙間・時々・折り合い)
あわぇ 親子(あわぇ)悪い
(親子間悪い)
あいて
(相手・仲間・敵手)
えぁで ええ(えぁで)に恵まれる
(良い相手に恵まれる)
あう
(会う・再開)
えげぁる すばらぐぶりで(えげぁる)
(久しぶりに会う)
あおむけ
(仰向け)
おのげ・おのげだま おどぅが(おのげだま)になって寝でる
(父が仰向けになって寝ている)
あかり
(明かり・灯り)
あがす・あがすっこ くれぁがら(あがすっこ)つけでけろ
(暗いから明かりをつけてくれ)
あかんぼう
(赤ん坊)
ぼこ・ぼっこ おらえさ(ぼご)産まれだ
(私の家に赤ん坊が産まれた)
あご
(顎)
あどげぁ・あぎた なんたらなげぁ(おだげぁ)だ
(なんと長い顎だ)
あさ
(朝)
あさま (あさま)がら山さ行った
(朝から山に行った)
あさめし
(朝飯)
あせぇ (あせぇ)あがってがんせ
(朝ごはん食べてください)
あしあと
(足跡)
あすど 雪の上のこの(あすど)誰のだべ
(雪の上のこの足跡誰のだ)
あぜ
(畔)
まぶ・まま 今朝ぁ(まぶ)の草刈だ
(今朝は畔の草刈だ)
あたえる
(与える)
あずげる からしぇわすがら、きゃずでも(あずげで)おげ
(とてもうるさいから、これでも与えておけ)
あたたかい
(温かい・暖かい)
ぬげ・のげ 今日のほう、きんのより(ぬげ)な
(今日の方が昨日より暖かいな)
あたたまる
(温まる・暖まる)
ぬぐまる・ぬぐだまる 火端さ当だって(ぬぐまる)
(火端に当たって温まる)
あたためる
(温める)
ぬぐだめる おづげを(ぬぐだめる)
(味噌汁を温める)
あたま
(頭)
がんくび (がんくび)を揃える
(頭を揃える)
あちら
(彼方)
あちゃ・あっちゃ うるせぇがら(あっちゃ)行ってろ
(うるさいからあっちに行ってろ)
あつまる
(集まる)
よさる 周りに人が(よさる)
(周りに人が集まる)
あに
(兄)
えぁな (えぁな)さん
(お兄さん)
あね
(姉)
あね。ねぇ (あね)さん
(お姉さん)
あやす
(あやす・なだめる)
だます 泣ぐわらす(だます)てけろ
(泣いてる子供をあやしてくれ)
あらわれる
(現れる)
ではる・ではた もっこ(ではる)ぞ
(妖怪が出るぞ)
※「もっこ」とは、怖いものの例えとして蒙古軍の事を指したのが語源と言われている。
悪戯をした子供などに「もー出はるぞ」などと使う。
ある
(有・在)
けづがる あそんでばがり(けづがる)
(遊んでばかり在やがる)
あるく
(歩く)
あべ・あんべ 一緒に山さ(あべ)
(一緒に山に行こう)