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2010年2月2日放送

遠野いわぎん会「新春対談」

柳田國男の遠野物語について読み解こうときのうあえりあ遠野で直木賞作家の三浦しをんさんと東北工芸工科大学大学院長赤坂憲雄さんの対談が行われました。この対談は岩手銀行と取引のある企業などでつくる遠野いわぎん会が開いたもので、対談には会の会員などおよそ200人が集まりました。対談は「『遠野物語』は愉しい!」をテーマにしをんさんと赤坂さんが遠野物語の中の好きな話やその文章表現の特徴などについてそれぞれの考えを述べていきました。おならの犯人探しの話が好きだというしおんさんは遠野物語について「すごい変だ」「『よく神隠しにあう』などと不思議なことや変なことを当たり前のように言い切っている」とその印象を述べました。その一方で、「神隠しには家庭内暴力の影があると嫌なように現実を見ることもできる」とその簡潔な表現を評しました。そして遠野物語を読んで祖父母の言動を思い起こしたエピソードを紹介しながら「物語に描かれた切なさや悲しさは大人の世界のような気がする」と述べ、遠野物語への解釈を添えました。また、赤坂さんも「いろんな人の新しい読み方で遠野物語は成熟し脱皮していくと思う」と締めくくっていました。訪れた人たちは2人の話を聞きながら100年前に佐々木喜善と柳田が伝えようとした物語の世界に思いをはせていました。