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2007年11月16日放送

荒川高原牧場が国の重要文化的景観に

文部科学大臣の諮問機関である文化審議会は、きょう、審議会を開き、附馬牛町の荒川高原牧場を国の重要文化的景観に選定することを文部科学大臣に答申しました。全国では5番目、また、牧場が選定されるのは、荒川高原牧場が第一号となります。「国の重要文化的景観」に選定答申されたのは、附馬牛町の荒川高原牧場の千刈畑などおよそ1万4千百ヘクタールです。荒川高原牧場は、中世以来の長期に渡る放牧の長い歴史を持ち市内最大規模の牧場となっています。また、早池峰山を望む雄大な自然景観美を持ち馬の放牧により遠野の馬事文化を支えた主要な牧場です。荒川高原牧場が選ばれた国の重要文化的景観の選定制度は、平成17年4月の文化財保護法の改正により始まった新しい文化財保護の手法です。これは、人と自然との関わりの中で作り出された「日本の原風景」を土地開発や疎化による荒廃などから守るため、設けられたものです。荒川高原牧場は、家畜を夏に山へ放牧し、冬は里の畜舎で育成する「夏山冬里方式」を採用している所に特徴があります。南部氏の時代には南部駒の生産に貢献し、遠野の馬事文化や曲り家を生む背景の一つとなっていて、今回は特にも『遠野物語』の原点を成す馬や馬産に関する代表的な景観地として、また、「遠野」の文化的景観全体の保護にむけた第一段階として選定されました。市の文化課では、観光地化していない放牧地の原風景としてまた、牧場として他に先駆けて初めて選定されたことは、馬事文化の継承と畜産振興に責任と誇りを持って取り組む根拠となり、活性化の契機となると選定答申の意義を話していました。荒川高原牧場は、今後事務手続きなどを経て官報の告示によって正式に選定されることになります。これにより、文化的景観の保存活用のために行われる事業に対しては、国からその経費の補助が行われることになります。