■2007年3月9日放送
遠野のどぶろく今 |
地域限定で規制緩和する構造改革特区で遠野市が全国で最初に認められたどぶろく特区から3年半が経とうとしています。全国から注目を浴びた遠野のどぶろく、今はどうなっているのか取材しました。平成15年10月1日、旧遠野市は、地域資源を活用し、都市との交流の拡大や産業の活性化を図ることを目的とした日本のふるさと再生特区が認定されました。規制緩和の一つが特定農業者によるどぶろくの製造です。市内はもとより全国で最初に製造を始めたのが附馬牛町の江川幸男さん。およそ100年ぶりに製造許可となったということと全国で最初の製造ということで県内のみならず首都圏のマスコミも江川さんのどぶろくを取材しようと集まりました。そして、どぶろくの話題が全国に伝わると多くの観光客らが江川さんの民宿に宿泊するようになりました。どぶろく製造前は一年間に100人ほどの宿泊客だったのが製造を始めて注目を浴びるようになると一ヶ月に100人ほどになり、また、電話も一日中鳴りっ放しだったそうです。あれから3年、今では落ち着くようになり、現在では、どぶろくの種類が増え、訪れた人をもてなしています。市内では、どぶろく造りを体験することができるという企画を行っている所があります。土淵町のたかむろ水光園です。ここでは、どぶろくを製造し、販売できる免許を取得していて、冬の間、おいしいどぶろくを造ることができるので体験を楽しんでもらいながら冬場の観光振興を図ろうと今月まで、どぶろく造りを体験することができます。体験するには3人以上の予約が必要で、仕込みを中心にアルコール度数の検査や酵母の働きを観察しながらおよそ2時間かけて体験することができます。材木町にある、濁屋。どぶろくを造るための建物です。佐々木要太郎さん。佐々木さんの家は、民宿を営んでいて、冬場の観光客の集客アップを図りたいとどぶろく製造の免許を取りました。どぶろくを作っていくうちに佐々木さんは、おいしいものへの追求、そして、民宿に泊まるお客からどぶろくを持ち帰りたいという声を受け、どぶろくの販売を目指すようになり、去年2月、免許を取得するのに必要などぶろく製造専用の場所を作り、酒類製造業の免許を取得しました。また、佐々木さんは、地元のものにこだわりたいとどぶろく製造で使う米を秋田こまちから岩手のオリジナル酒米・吟おとめにし、また麹も佐々木さん手作りです。そして、北海道や兵庫からの注文もあるということです。現在市内には、どぶろくの製造免許を取得している所は4件ですが、それぞれの製造者の思いをこのどぶろくに込め日本のふるさと遠野を訪れる観光客らを持て成しています。このどぶろくを製造するには免許が必要です。免許なくして製造すると法律で罰せられます。 |