きのう、市民センターを会場に防災フォーラムin遠野が開催され、岩手の防災拠点づくりと遠野をテーマに意見交換が行われました。このフォーラムは、防災の重要性の再認識と普及啓発の契機とし、また、今年9月に遠野市で行われる県の総合防災訓練に向けたプレイベントとして遠野市の主催で開催されたものです。会場には、遠野市内の消防団の他、釜石など県内の自治体の防災・消防関係者などおよそ840人集まりました。初めに、本田市長がこれからは一つの地域だけでなく、複数の地域が協力して災害などに対処していくことが求められ、今後さらなる連携と連帯をお願いする挨拶をしました。続いて遠野市における地震災害その可能性と大きさについて岩手大学副学長の齊藤徳美さんによる基調講演が行われました。齊藤さんは、北上山地は比較的地盤がよく、遠野の街全体が倒壊といった壊滅的被害の可能性は小さいとした上で、遠野が防災拠点となりうるのではと問題提起していました。続いて、陸上自衛隊岩手駐屯地の小林茂司令が「災害時における自衛隊の救援体制」について基調講演を行いました。この中で小林司令は、後方支援のための基地について、物資は滝沢村の駐屯地にありますが、沿岸地域までは遠く、中継基地が必要と考えられ、遠野も基地として期待できると話していました。基調講演の後、パネルディスカッションが行われました。パネリストとして壇上に上がった本田市長は、地震による三陸津波被害などが発生した時、遠野市民の安全をしっかり確保しながら近隣の地域に対する後方支援を行うことができる機能をもつ総合防災センターの整備に取り組んでいきたいとの考えを示しました。県の総合防災室防災危機管理監の越野修三さんは、ヘリの基地を作るには、地積や道路網があり、水を確保できるという条件が必要だが、遠野はそれをクリアしています。9月の訓練では、三陸沿岸の大災害も視野に入れて行いたいと話していました。また、本田市長は、「より実践に近い形で沿岸地域と内陸との連携の中で遠野がどのような役割や、機能を果たせるのかを検証する訓練になれば防災拠点としての遠野の位置づけがより明確になってくるのでは」と述べ、市民に理解と協力を求めていました。最後に広域的な災害に対処するため自治体間の更なる連携を進めることなどを盛り込んだ防災フォーラムin遠野の宣言が行われ、終了しました。
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